海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【チリ編】
世界の子育てをのぞいてみれば、日々の子育てに思わぬヒントをもらえるかもしれません。
「所変われば品変わる」というように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外から見ると驚かれたり、うらやましがられたり。
そんな日本と海外の子育ての違いについて、海外在住のママに取材しました!
チリ在住の麻見子さん(42歳)。
夫のパブロさん(43歳・チリ国籍)、息子のパブリートくん(20歳・義理の息子)、龍くん(3歳)、娘の瑠奈ちゃん(1歳)の五人家族です。
「チリ在住6年になります。夫とはシンガポールで知り合いました。私は現地採用で国際企業に勤務中、夫は自分のビジネスの立ち上げをしていたときです。
二人で新しくコーチングビジネスを立ち上げ、成功したいと、アメリカンドリームならぬチリアンドリームを追い求め6年前チリに。
チリアンドリームは私が作り出した言葉です(笑)。夫の国であるということと、私たちのようなビジネスやっている競争相手がいないので、チリでビジネスで成功する! という夢を描きこの国に来ました。
龍はバイリンガル(スペイン語と英語)の保育園、瑠奈は私が日中働いているため、メイドさんと一緒に自宅で1日過ごします。
子どもたちと話すとき、私は日本語、主人と義理の息子は英語、家族間の共通語は英語です。メイドさんや夫の両親、いとこたちはスペイン語で話します。
長男は話す内容はまだ簡単ですが、最近話す相手によって言葉を使い分けるようになりました。長女はまだ片言です」
「日本は都市化・少子化が進んで、私たちの子どもの頃とは変わって小さい子どもが走り回って遊べる場所が少なくなっていると思います。
近くに公園や広場など安全に遊べる場所がないと、子どもも親もフラストレーションが溜まりますよね。
小さくてもいいので、子どもが安全に遊べる場所がもっとあるといいなと思います。
チリの子どもたちは、公園や自転車、スケートボードなどをすることが多いです。
南米はやはりサッカーですね。男の子ならほぼ全員サッカーを学びますし、3歳でサッカーのクラスに通っている子もいます」
「チリでは家族をとても大事する文化があり、どこに行っても子どもに寛容な人が多いです。
レストランやショッピングモールで子どもが泣いたり騒いだりしても、みんなあまり気にしないので助かりますね。
お店やレストランの人たちも気軽に子どもに声をかけて可愛がってくれるので、家族での外食も頻繁に行けて働くママとしては助かります」
「夫の両親や兄弟も含め、週末にランチや旅行をすることがよくあります。
子どもたちは従兄弟たちとのびのびと走り回って遊べるので、ママも楽だし子どももハッピーでいいですね。
夏の間は夫の両親の別荘でひと月近く親戚や友人などと過ごします。
最近ではドミニカ共和国、チリの南部へ旅行にもいきました。リゾートに行くときはホテルの中にレストランからカジノ、保育所まであるファミリーリゾートだと便利です」
「畳に布団で寝るのは、ベッドと違い落ちることを気にしなくていいのでうらやましいです。
子どもたちもとても新鮮だったみたいで、部屋の端から端までゴロゴロ転がって大喜びしていました」
「日本人は一般的にとても礼儀正しく、ほかの人を尊重する文化なので、子どもたちも人の行動をみて学ぶのが素晴らしいですね。
公共の場や電車の中では小声で話す、椅子やソファに子どもが登るときは靴を脱がせるなど、日本では普通に見られる光景ですが、こちらではそうした習慣はありません。
またチリでは木曜日の夜から沢山の人を呼んで自宅でパーティをすることがよくあります。
深夜を過ぎてもテラスでのおしゃべり声や音楽が聞こえてくることは毎週のこと。
子どもたちも慣れっこで、親たちは子どもたちを寝かしつけた後そのままパーティを続けます。日本だと近所から苦情がきそうですよね」
「日本は食材のバラエティが豊富で、季節の食材があるのがとてもいいです。
また、ベビーフードを含め、レトルト食品や子どものお弁当にできる食品もバリエーションに富んでいて、働くママとしてはとてもうらやましいですね。
チリではすぐに調理ができる食品が少ないので、一から自分で作らなければいけないので時間がかかり、また食材の種類も少ないためバラエティが少なくなりがちです。
日本のレストランに行くと必ず子ども用のお椀とスプーンが出てくるのもいいですね!」
「日本は世界で一番安全と言っても過言でないくらい、安心して子育てできるところが、やはり親としてはいいなあと思いますね。
チリは車の運転が荒いので、子どもたちは必ずスクールバスを利用するか親が学校まで送り迎えをします。子どもが一人で公共交通機関を使うことも少ないです」
「日本では少子化、核家族化が進んで子育てを一人で抱え込み、悩んでいるママもいると聞いたことがあります。
同じような年齢の子どもがいる他のママと友だちになって悩みを相談し、お互いサポートして子育てを楽しみながらできるといいですね。
私が常に心がけているのは、少々家が散らかっていても、洗い物が溜まっていても、食事が手抜きでも、ママがハッピーなのが一番! ということ。
ママがハッピーなら子どももハッピーになります。あれもこれも完璧にやろうと思うとストレスがたまり、子どもに笑顔で接することができないことも。
子どもが大きくなったときに、『ママはいつも小言を言って幸せそうじゃなかったなあ』と思われるより、『ママはいつもハッピーだったな』と思い出してくれたほうがいいですよね。
教育研究家の七田眞さんが、子育ては『見ざる、言わざる』で、ちょっと離れて見守り、サポートが必要なときに初めて手を貸すくらいがいい、と言います。
親があれこれ最初から手を出すのではなく、自分で答えや解決策を見つける機会を与えてあげたほうが、 自立した子どもに育つそうです。あれこれしてあげれなくて自分はいいママではない、と罪悪感を感じるのではなく、そのほうが子どものためになるとポジティブに考えて子育てできるといいですね!」
日本と海外の子育ての違い【チリ編】、いかがでしたでしょうか。
ママがハッピーなのが一番。よく聞く言葉ではありますが、実際日本では、いいママでいようと自分を犠牲にしているママも多いと思います。
たしかに、いつも完璧だけれどイライラしているママより、いつもダメダメだけれど幸せそうなママの方が、家が明るなりそうです。チリには明るくてハッピーなママがたくさんいそうですね。
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17/11/10
17/05/15
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世界の子育てをのぞいてみれば、日々の子育てに思わぬヒントをもらえるかもしれません。
「所変われば品変わる」というように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外から見ると驚かれたり、うらやましがられたり。
そんな日本と海外の子育ての違いについて、海外在住のママに取材しました!
今回取材に協力してくれたのは?
チリ在住の麻見子さん(42歳)。
夫のパブロさん(43歳・チリ国籍)、息子のパブリートくん(20歳・義理の息子)、龍くん(3歳)、娘の瑠奈ちゃん(1歳)の五人家族です。
「チリ在住6年になります。夫とはシンガポールで知り合いました。私は現地採用で国際企業に勤務中、夫は自分のビジネスの立ち上げをしていたときです。
二人で新しくコーチングビジネスを立ち上げ、成功したいと、アメリカンドリームならぬチリアンドリームを追い求め6年前チリに。
チリアンドリームは私が作り出した言葉です(笑)。夫の国であるということと、私たちのようなビジネスやっている競争相手がいないので、チリでビジネスで成功する! という夢を描きこの国に来ました。
龍はバイリンガル(スペイン語と英語)の保育園、瑠奈は私が日中働いているため、メイドさんと一緒に自宅で1日過ごします。
子どもたちと話すとき、私は日本語、主人と義理の息子は英語、家族間の共通語は英語です。メイドさんや夫の両親、いとこたちはスペイン語で話します。
長男は話す内容はまだ簡単ですが、最近話す相手によって言葉を使い分けるようになりました。長女はまだ片言です」
海外から見た日本の子育て「ここが不思議!」
子どもが安全に遊べる場所が少ない
「日本は都市化・少子化が進んで、私たちの子どもの頃とは変わって小さい子どもが走り回って遊べる場所が少なくなっていると思います。
近くに公園や広場など安全に遊べる場所がないと、子どもも親もフラストレーションが溜まりますよね。
小さくてもいいので、子どもが安全に遊べる場所がもっとあるといいなと思います。
チリの子どもたちは、公園や自転車、スケートボードなどをすることが多いです。
南米はやはりサッカーですね。男の子ならほぼ全員サッカーを学びますし、3歳でサッカーのクラスに通っている子もいます」
子連れの外出に気をつかう
「チリでは家族をとても大事する文化があり、どこに行っても子どもに寛容な人が多いです。
レストランやショッピングモールで子どもが泣いたり騒いだりしても、みんなあまり気にしないので助かりますね。
お店やレストランの人たちも気軽に子どもに声をかけて可愛がってくれるので、家族での外食も頻繁に行けて働くママとしては助かります」
親戚づきあいが少ない
「夫の両親や兄弟も含め、週末にランチや旅行をすることがよくあります。
子どもたちは従兄弟たちとのびのびと走り回って遊べるので、ママも楽だし子どももハッピーでいいですね。
夏の間は夫の両親の別荘でひと月近く親戚や友人などと過ごします。
最近ではドミニカ共和国、チリの南部へ旅行にもいきました。リゾートに行くときはホテルの中にレストランからカジノ、保育所まであるファミリーリゾートだと便利です」
海外から見た日本の子育て「ここがうらやましい!」
畳に布団、最高です!
「畳に布団で寝るのは、ベッドと違い落ちることを気にしなくていいのでうらやましいです。
子どもたちもとても新鮮だったみたいで、部屋の端から端までゴロゴロ転がって大喜びしていました」
周りの人を尊重する文化
「日本人は一般的にとても礼儀正しく、ほかの人を尊重する文化なので、子どもたちも人の行動をみて学ぶのが素晴らしいですね。
公共の場や電車の中では小声で話す、椅子やソファに子どもが登るときは靴を脱がせるなど、日本では普通に見られる光景ですが、こちらではそうした習慣はありません。
またチリでは木曜日の夜から沢山の人を呼んで自宅でパーティをすることがよくあります。
深夜を過ぎてもテラスでのおしゃべり声や音楽が聞こえてくることは毎週のこと。
子どもたちも慣れっこで、親たちは子どもたちを寝かしつけた後そのままパーティを続けます。日本だと近所から苦情がきそうですよね」
旬の食材が豊富でベビーフードが充実している
「日本は食材のバラエティが豊富で、季節の食材があるのがとてもいいです。
また、ベビーフードを含め、レトルト食品や子どものお弁当にできる食品もバリエーションに富んでいて、働くママとしてはとてもうらやましいですね。
チリではすぐに調理ができる食品が少ないので、一から自分で作らなければいけないので時間がかかり、また食材の種類も少ないためバラエティが少なくなりがちです。
日本のレストランに行くと必ず子ども用のお椀とスプーンが出てくるのもいいですね!」
安全な国、日本はやっぱりうらやましい!
「日本は世界で一番安全と言っても過言でないくらい、安心して子育てできるところが、やはり親としてはいいなあと思いますね。
チリは車の運転が荒いので、子どもたちは必ずスクールバスを利用するか親が学校まで送り迎えをします。子どもが一人で公共交通機関を使うことも少ないです」
日本の子育てママさんたちに伝えたいことは?
「日本では少子化、核家族化が進んで子育てを一人で抱え込み、悩んでいるママもいると聞いたことがあります。
同じような年齢の子どもがいる他のママと友だちになって悩みを相談し、お互いサポートして子育てを楽しみながらできるといいですね。
私が常に心がけているのは、少々家が散らかっていても、洗い物が溜まっていても、食事が手抜きでも、ママがハッピーなのが一番! ということ。
ママがハッピーなら子どももハッピーになります。あれもこれも完璧にやろうと思うとストレスがたまり、子どもに笑顔で接することができないことも。
子どもが大きくなったときに、『ママはいつも小言を言って幸せそうじゃなかったなあ』と思われるより、『ママはいつもハッピーだったな』と思い出してくれたほうがいいですよね。
教育研究家の七田眞さんが、子育ては『見ざる、言わざる』で、ちょっと離れて見守り、サポートが必要なときに初めて手を貸すくらいがいい、と言います。
親があれこれ最初から手を出すのではなく、自分で答えや解決策を見つける機会を与えてあげたほうが、 自立した子どもに育つそうです。あれこれしてあげれなくて自分はいいママではない、と罪悪感を感じるのではなく、そのほうが子どものためになるとポジティブに考えて子育てできるといいですね!」
まとめ
日本と海外の子育ての違い【チリ編】、いかがでしたでしょうか。
ママがハッピーなのが一番。よく聞く言葉ではありますが、実際日本では、いいママでいようと自分を犠牲にしているママも多いと思います。
たしかに、いつも完璧だけれどイライラしているママより、いつもダメダメだけれど幸せそうなママの方が、家が明るなりそうです。チリには明るくてハッピーなママがたくさんいそうですね。
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【アメリカ編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【フランス編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【インドネシア編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【オランダ編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【スウェーデン編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【シンガポール編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【オーストラリア編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【ネパール編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【中国編】
海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【イタリア編】