産前産後のいまさら聞けない大切なコト (2/3)
産前産後のいまさら聞けない大切なコト (1/3)
産前産後のいまさら聞けない大切なコト (3/3)
出産して間もないママのからだは疲れきっています。
元に戻るまでの時間は、ゆったりおおらかに過ごしましょう。
妊娠中に増えた体重は15kg。
内訳は…赤ちゃん、胎盤、羊水、増加した血液、おっぱい、子宮、などの重さを足して約7~8kg。
そして産後に残ったのは…水分や脂肪などです。それでもホルモンのバランスが戻ると、ほとんど半年くらいで元の体重に戻るといいます。
でも、妊娠後期に急に体重が増えたママは要注意!
出産後は体重は戻っても、体型は戻りにくいもの。頻繁に運動をするなど、健康に気を使いましょう。
出産の2,3日後から、眠れなくなったり、急に涙が出たり、不安にかられたり、イライラしたり…これがマタニティブルーです。
これはホルモンバランスの激変が原因の情緒不安定な状態で、一過性のものです。
症状は人によって違うし、気にならないママもいます。
出産という大仕事を終えた産後の体は、とても疲れていて無理は禁物です。
疲労しやすく、血行が悪くなり、むくみが出やすくなります。
立ちっぱなしや薄着は避け、マッサージをしたり、足湯をして血行を良くしておきましょう。
靴下、レッグウォーマーをつけると効果があります。
むくみに伴って、血圧が高くなると「ただの疲れ」だけでは済ませられない場合もあるので、受診をオススメします。
産後に子宮が元の大きさに戻ろうと急激に収縮をするときに感じる痛みを「後陣痛」といいます。
3日~1週間くらい続きますが、期間や痛みは人それぞれです。
産後に子宮や膣から出る分泌物のことを「悪露」といいます。
産後3日、4日くらいから出始めますが、最初は血液を含むなど量も多めです。
でも生理と同じように、次第に少なくなっていき、最後はおりもののような感じです。
産後は、出産という大仕事を終えた身体なので、3週間程度の安静が必要です。
3週間経ち通常の生活に戻していくことを昔から「床上げ」と言いますが、床上げ後も夜中の授乳や、赤ちゃんが泣くたびにおむつを替えたりあやしたり…と、産後もやらなければならないことが盛りだくさんで、疲れがたまりやすい状況です。
ママにしかできない育児以外のことと、家事を、パパにお願いして分担してもらいましょう。
授乳中は生理ははじまりません。
なぜなら、授乳中に分泌されるプロラクチンというホルモンが排卵を抑制しているからです。
授乳をしているママは、授乳が終わってから約2ヶ月くらいというのが一般的のようです。
ミルクだけのママでしたら、産後約2ヶ月くらいでしょうか。
出産前にいろいろ聞いていたけれど、実際に子育てしてみると、ささいな疑問があれこれあるものです。
生まれたての赤ちゃんは、まだ反応が薄いので、どうあやしたらいいかわからなくなりますよね。
いちばんは、ママが側にいてあげることです。
それだけで赤ちゃんは安心します。
あとは、歌を歌ったり、背中を軽くトントンするなどのボディタッチもオススメです。
初産のママだと、抱っこも初心者。
でもその不安な気持ちがママを緊張させてしまい、抱っこがぎこちなくなってしまいます。
首がまだすわらない赤ちゃんを抱っこするときは、首をさせましょう。
不安なら、バスタオルなどを巻いて、抱っこしてみてください。赤ちゃんも落ち着きますよ。
個人差がありますが、新生児で1日16~18時間位、月齢と共に徐々に短くなり、
生後4~6ヶ月で13~14時間位、生後4~6ヶ月で13~14時間位、生後9~11ヶ月で11~13時間くらいになり、
1歳を超えると12時間くらいになってきます。
「ちょこちょこ寝てすぐ起きる!」という赤ちゃんの『ちょこちょこ』をトータルすると、ちゃんと寝ているものです。
授乳の回数は月齢にもよりますが、基本的には「赤ちゃんが欲しがるときに飲みたいだけあげる」のが良いでしょう。
1日に20回近くおっぱいを吸わせることもあります。
量は赤ちゃんが調整しながら飲んでいます。
ただ甘えたくておっぱいを吸ってるだけ、ということもあるので回数にこだわらず、どんどんおっぱいを吸わせましょう。
男の子特有のものですね。赤ちゃんはおむつ替えの際に、開放的になるからか(笑)
おしっこをする事がよくあります。交換時に、おしりふきや四つ折りにしたガーゼを当てるなど対策をとっておくと飛ばされずに済みます。
★男の子/睾丸の裏側やしわの中も汚れが残りやすい場所なので、きちんと拭いてあげましょう。
赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、毎日お風呂に入るのが望ましいのですが、あまり決めつけてしまうと、ママが窮屈になってしまいます。
ママの体調やタイミングなどを見て、お風呂に入れない日は、お尻だけでもお湯で流してあげるといいですね。
お風呂の時間は、1日のリズムを掴むためにできるだけ同じくらいの時間に入れるようにしたいもの。
大人の手が多い時の方が楽なので、パパの帰宅後でもいいと思います。
基本的には新生児の沐浴のときから、石けんを使いましょう。
とくにお顔や頭など、いわゆる脂汚れは、石けんを使わないと落ちません。
石けんで洗うことは脂漏性湿疹の予防や対策にもなります。よく泡立てて洗い、石けん分をきれいに流しましょう。
◆首都大学東京健康福祉学部助産学専攻科 助教授 助産師
坂田清美先生
◆かねこクリニック(小児科・内科)院長、医学博士
金子光延先生
17/11/10
17/05/15
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産前産後のいまさら聞けない大切なコト (1/3)
産前産後のいまさら聞けない大切なコト (3/3)
産後ママの心とからだのコト
出産して間もないママのからだは疲れきっています。
元に戻るまでの時間は、ゆったりおおらかに過ごしましょう。
産後太り
妊娠中に増えた体重は15kg。
内訳は…赤ちゃん、胎盤、羊水、増加した血液、おっぱい、子宮、などの重さを足して約7~8kg。
そして産後に残ったのは…水分や脂肪などです。それでもホルモンのバランスが戻ると、ほとんど半年くらいで元の体重に戻るといいます。
でも、妊娠後期に急に体重が増えたママは要注意!
出産後は体重は戻っても、体型は戻りにくいもの。頻繁に運動をするなど、健康に気を使いましょう。
マタニティブルー
出産の2,3日後から、眠れなくなったり、急に涙が出たり、不安にかられたり、イライラしたり…これがマタニティブルーです。
これはホルモンバランスの激変が原因の情緒不安定な状態で、一過性のものです。
症状は人によって違うし、気にならないママもいます。
産後のひどいむくみ
出産という大仕事を終えた産後の体は、とても疲れていて無理は禁物です。
疲労しやすく、血行が悪くなり、むくみが出やすくなります。
立ちっぱなしや薄着は避け、マッサージをしたり、足湯をして血行を良くしておきましょう。
靴下、レッグウォーマーをつけると効果があります。
むくみに伴って、血圧が高くなると「ただの疲れ」だけでは済ませられない場合もあるので、受診をオススメします。
後陣痛
産後に子宮が元の大きさに戻ろうと急激に収縮をするときに感じる痛みを「後陣痛」といいます。
3日~1週間くらい続きますが、期間や痛みは人それぞれです。
悪露
産後に子宮や膣から出る分泌物のことを「悪露」といいます。
産後3日、4日くらいから出始めますが、最初は血液を含むなど量も多めです。
でも生理と同じように、次第に少なくなっていき、最後はおりもののような感じです。
お産直後のママの体調
産後は、出産という大仕事を終えた身体なので、3週間程度の安静が必要です。
3週間経ち通常の生活に戻していくことを昔から「床上げ」と言いますが、床上げ後も夜中の授乳や、赤ちゃんが泣くたびにおむつを替えたりあやしたり…と、産後もやらなければならないことが盛りだくさんで、疲れがたまりやすい状況です。
ママにしかできない育児以外のことと、家事を、パパにお願いして分担してもらいましょう。
生理の再開はいつ?
授乳中は生理ははじまりません。
なぜなら、授乳中に分泌されるプロラクチンというホルモンが排卵を抑制しているからです。
授乳をしているママは、授乳が終わってから約2ヶ月くらいというのが一般的のようです。
ミルクだけのママでしたら、産後約2ヶ月くらいでしょうか。
新生児の子育てのコト
出産前にいろいろ聞いていたけれど、実際に子育てしてみると、ささいな疑問があれこれあるものです。
赤ちゃんのあやし方
生まれたての赤ちゃんは、まだ反応が薄いので、どうあやしたらいいかわからなくなりますよね。
いちばんは、ママが側にいてあげることです。
それだけで赤ちゃんは安心します。
あとは、歌を歌ったり、背中を軽くトントンするなどのボディタッチもオススメです。
泣かれないだっこのしかた
初産のママだと、抱っこも初心者。
でもその不安な気持ちがママを緊張させてしまい、抱っこがぎこちなくなってしまいます。
首がまだすわらない赤ちゃんを抱っこするときは、首をさせましょう。
不安なら、バスタオルなどを巻いて、抱っこしてみてください。赤ちゃんも落ち着きますよ。
赤ちゃんは1日何時間寝るの?
個人差がありますが、新生児で1日16~18時間位、月齢と共に徐々に短くなり、
生後4~6ヶ月で13~14時間位、生後4~6ヶ月で13~14時間位、生後9~11ヶ月で11~13時間くらいになり、
1歳を超えると12時間くらいになってきます。
「ちょこちょこ寝てすぐ起きる!」という赤ちゃんの『ちょこちょこ』をトータルすると、ちゃんと寝ているものです。
1日のおっぱいの量
授乳の回数は月齢にもよりますが、基本的には「赤ちゃんが欲しがるときに飲みたいだけあげる」のが良いでしょう。
1日に20回近くおっぱいを吸わせることもあります。
量は赤ちゃんが調整しながら飲んでいます。
ただ甘えたくておっぱいを吸ってるだけ、ということもあるので回数にこだわらず、どんどんおっぱいを吸わせましょう。
おむつ替えの時、男の子はおしっこをひかっける!?
男の子特有のものですね。赤ちゃんはおむつ替えの際に、開放的になるからか(笑)
おしっこをする事がよくあります。交換時に、おしりふきや四つ折りにしたガーゼを当てるなど対策をとっておくと飛ばされずに済みます。
★男の子/睾丸の裏側やしわの中も汚れが残りやすい場所なので、きちんと拭いてあげましょう。
お風呂は毎日入れるもの
赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、毎日お風呂に入るのが望ましいのですが、あまり決めつけてしまうと、ママが窮屈になってしまいます。
ママの体調やタイミングなどを見て、お風呂に入れない日は、お尻だけでもお湯で流してあげるといいですね。
お風呂の時間は、1日のリズムを掴むためにできるだけ同じくらいの時間に入れるようにしたいもの。
大人の手が多い時の方が楽なので、パパの帰宅後でもいいと思います。
入浴のとき、石けんは使っても良い?
基本的には新生児の沐浴のときから、石けんを使いましょう。
とくにお顔や頭など、いわゆる脂汚れは、石けんを使わないと落ちません。
石けんで洗うことは脂漏性湿疹の予防や対策にもなります。よく泡立てて洗い、石けん分をきれいに流しましょう。
産前産後のいまさら聞けない大切なコト (1/3)
産前産後のいまさら聞けない大切なコト (3/3)
◆首都大学東京健康福祉学部助産学専攻科 助教授 助産師
坂田清美先生
◆かねこクリニック(小児科・内科)院長、医学博士
金子光延先生