子どもが言うことを聞かないとき、どうしていますか?よくある方法のメリットとデメリット
公共機関やレストランで静かにしていてもらいたいとき、お店でおもちゃやお菓子をおねだりされたとき、幼稚園や保育園の送迎時にグズられてしまったとき・・・みなさんはどうしていますか?
違う話題や遊びで気をそらせる、交換条件を出す、子どもが泣きやむまでひたすら付き合う、などなど方法はさまざま。
今回は、自身の経験や周りのママたちのエピソード、保育士さんたちの話から、それぞれの方法のメリットとデメリットについて考えたいと思います。
「おやつをあげるから、静かにいい子にしててね」「ご飯を残さず食べられたら、好きなテレビを見てもいいよ」そんな風に、子どもに交換条件を出したことのある人もいるのではないでしょうか。
この方法は即効性があるのがメリットですが、保育士さんたちは口を揃えて「交換条件は止めてください」と言います。
それは、「静かにするのは周りの人の迷惑にならないため」という思いやりやマナーの心、「ご飯を残さず食べるのは自分の健康と食べ物への感謝のため」といった本来の意味が伝わらないというデメリットがあるからです。
また、ご褒美が欲しくて子どもが言うことを聞いてしまうことが続くと、ご褒美がなければやらない、という悪循環になることも。
実際、送迎時に毎日飴やおせんべいなどのおやつをあげないと自転車に乗るのを嫌がるようになってしまった・・・というママたちの悩みはよく聞きます。
「あ、お花が咲いてるよ、きれいだねえ」「今日は○○ちゃんと遊びの続きをするんだったよね」「じゃあちょっと早いけどおやつの時間にしよっか」など、子どもの注意を他のことに向ける。
これも子育てではよく見られる光景です。
交換条件同様、比較的早く子どものグズグズやイヤイヤを終わらせることができるのがメリット。
デメリットは、やはり静かにしたり我慢をしたりする本来の意味が伝わらないこと、同じ方法が続くとだんだん効き目がうすくなる、ということでしょうか。
筆者はアフロのかつらをかぶる、という荒技を何度か試したことがありますが、5回目くらいから効果はなくなりました(笑)。
いろいろなバリエーションが必要かもしれませんね。
「どうして言うことが聞けないの!」「いい加減にしなさい」「そんなこと言う子はうちの子じゃありません」など、つい感情的に怒ってしまい、後で後悔した経験のあるママもきっといますよね。
メリットと言っていいのかわかりませんが、怒られるのが怖くて言うことを聞く子もいるでしょう。
そしてデメリットもまさにそこにあります。ルールを守る本来の意味がわかって言うことを聞くのではなく、怖いから言うことを聞くという条件反射になってしまうことです。
「今日は電車に乗ってお出かけします。電車の中ではどうするお約束だったっけ?」「お店の中で走っちゃいけないのはなんでだっけ?」「おもちゃを買ってもらえるのはどんなとき?」など、クイズのように子どもと事前にルールを確認するという方法もあります。
メリットは、子どもがルールについて自分で考える機会をもてること。
そしてルールを忘れて子どもが走ったり、グズッたりしてしまったとき、「あれ?お店ではどうするんだったっけ?」「今日はお誕生日だったっけ?」と叱らずに注意をすることができることなど。
デメリットは、たまのお出かけには有効なのですが、毎日の送迎時のグズグズなどの場合にはなかなか取り入れるのが難しいという点かもしれません。
まだ言葉をあまり理解できない小さな子の場合も難しいでしょう。
子どもが「なぜ嫌なのか」「なぜそうしたいのか」を聞き、「そうか~○○だから嫌なんだね」「すごく○○したい気持ちなんだね」と言葉で反芻し、気持ちに寄り添う。
抱きしめたり、頭をなでたり、手をにぎったり、スキンシップで子どもの心を落ち着かせる。
これは保育士さんたちからもすすめられる方法で、何より子どもが深く納得でき、親子の信頼関係を育むことができるのがメリットです。
ただ、時間がかかるのがデメリット。
数分ですむこともありますが、ときには子どもが落ち着くのに1時間くらいかかることも。
そうしたいのは山々だけれど、時間のないときには無理! というママも多いことでしょう。
いかがでしたでしょうか。子育てで忙しいママたちの毎日、毎回子どもの気持ちにじっくり付き合うのは難しいと思います。
忙しいときは子どもの気持ちを他にそらせる作戦なども使いながら、時間があるときには「今日はとことん付き合う!」と決めて寄り添ってあげるといいかもしれませんね。
「こうしてくれたらママはうれしいな」と根気よく伝えることも大切。
そして子どもががんばったときは、たくさん褒めてあげる。
時間はかかりますが、時間をかけた分だけ、子どもは本当の意味で自立していけるのだと思います。
17/11/10
17/05/15
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公共機関やレストランで静かにしていてもらいたいとき、お店でおもちゃやお菓子をおねだりされたとき、幼稚園や保育園の送迎時にグズられてしまったとき・・・みなさんはどうしていますか?
違う話題や遊びで気をそらせる、交換条件を出す、子どもが泣きやむまでひたすら付き合う、などなど方法はさまざま。
今回は、自身の経験や周りのママたちのエピソード、保育士さんたちの話から、それぞれの方法のメリットとデメリットについて考えたいと思います。
交換条件を出す
「おやつをあげるから、静かにいい子にしててね」「ご飯を残さず食べられたら、好きなテレビを見てもいいよ」そんな風に、子どもに交換条件を出したことのある人もいるのではないでしょうか。
この方法は即効性があるのがメリットですが、保育士さんたちは口を揃えて「交換条件は止めてください」と言います。
それは、「静かにするのは周りの人の迷惑にならないため」という思いやりやマナーの心、「ご飯を残さず食べるのは自分の健康と食べ物への感謝のため」といった本来の意味が伝わらないというデメリットがあるからです。
また、ご褒美が欲しくて子どもが言うことを聞いてしまうことが続くと、ご褒美がなければやらない、という悪循環になることも。
実際、送迎時に毎日飴やおせんべいなどのおやつをあげないと自転車に乗るのを嫌がるようになってしまった・・・というママたちの悩みはよく聞きます。
気持ちを他に向ける
「あ、お花が咲いてるよ、きれいだねえ」「今日は○○ちゃんと遊びの続きをするんだったよね」「じゃあちょっと早いけどおやつの時間にしよっか」など、子どもの注意を他のことに向ける。
これも子育てではよく見られる光景です。
交換条件同様、比較的早く子どものグズグズやイヤイヤを終わらせることができるのがメリット。
デメリットは、やはり静かにしたり我慢をしたりする本来の意味が伝わらないこと、同じ方法が続くとだんだん効き目がうすくなる、ということでしょうか。
筆者はアフロのかつらをかぶる、という荒技を何度か試したことがありますが、5回目くらいから効果はなくなりました(笑)。
いろいろなバリエーションが必要かもしれませんね。
怒る
「どうして言うことが聞けないの!」「いい加減にしなさい」「そんなこと言う子はうちの子じゃありません」など、つい感情的に怒ってしまい、後で後悔した経験のあるママもきっといますよね。
メリットと言っていいのかわかりませんが、怒られるのが怖くて言うことを聞く子もいるでしょう。
そしてデメリットもまさにそこにあります。ルールを守る本来の意味がわかって言うことを聞くのではなく、怖いから言うことを聞くという条件反射になってしまうことです。
事前に話し合う
「今日は電車に乗ってお出かけします。電車の中ではどうするお約束だったっけ?」「お店の中で走っちゃいけないのはなんでだっけ?」「おもちゃを買ってもらえるのはどんなとき?」など、クイズのように子どもと事前にルールを確認するという方法もあります。
メリットは、子どもがルールについて自分で考える機会をもてること。
そしてルールを忘れて子どもが走ったり、グズッたりしてしまったとき、「あれ?お店ではどうするんだったっけ?」「今日はお誕生日だったっけ?」と叱らずに注意をすることができることなど。
デメリットは、たまのお出かけには有効なのですが、毎日の送迎時のグズグズなどの場合にはなかなか取り入れるのが難しいという点かもしれません。
まだ言葉をあまり理解できない小さな子の場合も難しいでしょう。
子どもの気持ちに付き合う
子どもが「なぜ嫌なのか」「なぜそうしたいのか」を聞き、「そうか~○○だから嫌なんだね」「すごく○○したい気持ちなんだね」と言葉で反芻し、気持ちに寄り添う。
抱きしめたり、頭をなでたり、手をにぎったり、スキンシップで子どもの心を落ち着かせる。
これは保育士さんたちからもすすめられる方法で、何より子どもが深く納得でき、親子の信頼関係を育むことができるのがメリットです。
ただ、時間がかかるのがデメリット。
数分ですむこともありますが、ときには子どもが落ち着くのに1時間くらいかかることも。
そうしたいのは山々だけれど、時間のないときには無理! というママも多いことでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。子育てで忙しいママたちの毎日、毎回子どもの気持ちにじっくり付き合うのは難しいと思います。
忙しいときは子どもの気持ちを他にそらせる作戦なども使いながら、時間があるときには「今日はとことん付き合う!」と決めて寄り添ってあげるといいかもしれませんね。
「こうしてくれたらママはうれしいな」と根気よく伝えることも大切。
そして子どもががんばったときは、たくさん褒めてあげる。
時間はかかりますが、時間をかけた分だけ、子どもは本当の意味で自立していけるのだと思います。