海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【フランス編】
世界の子育てをのぞいてみれば、日々の子育てに思わぬヒントをもらえるかもしれません。
「所変われば品変わる」というように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外から見ると驚かれたり、うらやましがられたり。
そんな日本と海外の子育ての違いについて、海外在住のママに取材しました!
フランス・パリ在住のナナコさん(33歳)。
ご主人のシモンさん(29歳・フランス人)、長男のユリスくん(1歳)の三人家族です。
「大学院進学のためにフランスに来て、早10年。現在は息子を保育所に通わせ、仕事と子育ての両立に奮闘する日々です。
息子には、私が日本語、主人は主にフランス語で話しかけています。
今のところユリスは片言ですが、日本語とフランス語両方を話します。
現在日本語とフランス語のレベルは同じぐらいのように感じられます」
「フランスでは親子の寝室は別です。
産まれてからすぐに寝室をわける親もいますが、私たちは生後6か月頃から息子を子ども部屋で寝かすようにしました。
最初は、こんなに小さいのにかわいそう、となかなか受け入れられませんでした・・・。
しかし、いいこともあります。
一人で寝る習慣がつくので、夜の寝かしつけがとにかく楽。寝るまでずっと横についていなきゃ、ということもありません。
結果的には良かったのではないかと思います」
「日本に比べると、フランスでは夜泣きは少ないと聞きます。
それは、夜泣きの時期が始まる前に、寝室を別にしているからかもしれません。
たとえ夜中起きても、そのまま一人で寝る習慣がつくんです。
たしかに我が家でも、寝室をわけてから夜泣きがなくなっていきました。
それから、フランスは授乳期間が長くないので、赤ちゃんを授乳で寝かすという習慣があまりありません。
それも夜泣きが少ない要因かもしれませんね」
「フランスでは、ママの気晴らしも大切だというのが一般認識。
罪悪感はありません。逆にママが子どもとべったり一緒にいてストレスが溜まるのは、子どもにも良くないと考えられています。
そのストレスは、子どもも敏感に感じとるからです。
パリではほとんどの家庭が共働きですが、専業主婦のために三歳未満の子どもを預かるギャルドリーという半日保育もあります。
子どもが三歳になって幼稚園に行くまで、ずっと一緒にいるのではなく、たまには友達と出かけたり、夫婦の時間を持ったりするのも大事なこと。
また、子どもにとってもギャルドリーの団体生活で社交性が身につくのはいいことだな、と思っています」
「フランスのパパは子どもとの時間を持つために早く帰宅しています。
日本だと、保育園の送りはパパがしている家庭もありますが、お迎えはほとんどママですよね。
私の息子が通う保育所では、多くのパパが送り迎えをしています。
育児熱心で、子どもの面倒もよく見てくれていますね」
「ものすごくびっくりしたのは、“授乳していると胸が垂れるわよ”という言葉。
フランス人はママであっても女性なので、自分のスタイル維持のために授乳したくないという人もいるそうです。
また、あまり長く授乳していると子どもの教育上良くないと思われています。
フランスで推奨されている授乳期間は6か月。
しかし、周りのフランス人ママで、そこまで授乳している人はいませんでした。
私は1歳まで母乳育児をしたのですが、周りからは長いと思われていたようです。
産院や助産婦さんから母乳指導も受けられなかったので、日本のように母乳育児の指導環境があるのはうらやましいですね」
「パリでは基本的に出産後2日で退院しなければいけません。
日本のように里帰りという文化もないので、出産後あまり身体を休めることができず、大変でした。
ママの身体も大事に考える日本の文化はうらやましいな、と思います」
「子どもにとって大事なのは、ママがいつもハッピーで、笑顔でいること。
フランスで子育てをしていると、強くそう思います。
ママが暗い顔をしていると、子どもにも不安が伝わってしまいます。
子育ては大変なことも多々ありますが、楽しみながら子育てをすることが、やっぱり大切なんですよね」
日本と海外の子育ての違い【フランス編】、いかがでしたでしょうか。
ママがなにかを犠牲にしてがんばるのが、必ずしも美徳とはされないフランス、面白いですね。
でも、ママが笑顔でハッピーなのが一番! というのは万国共通。
笑顔がなくなってしまうほど我慢する必要はないんだ、と教えてくれます。
あまり罪悪感を感じないで、息抜きを存分に楽しみたいですね。
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世界の子育てをのぞいてみれば、日々の子育てに思わぬヒントをもらえるかもしれません。
「所変われば品変わる」というように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外から見ると驚かれたり、うらやましがられたり。
そんな日本と海外の子育ての違いについて、海外在住のママに取材しました!
今回取材に協力してくれたのは?
フランス・パリ在住のナナコさん(33歳)。
ご主人のシモンさん(29歳・フランス人)、長男のユリスくん(1歳)の三人家族です。
「大学院進学のためにフランスに来て、早10年。現在は息子を保育所に通わせ、仕事と子育ての両立に奮闘する日々です。
息子には、私が日本語、主人は主にフランス語で話しかけています。
今のところユリスは片言ですが、日本語とフランス語両方を話します。
現在日本語とフランス語のレベルは同じぐらいのように感じられます」
海外から見た日本の子育て「ここが不思議!」
親子の寝室が一緒、添い寝をすること
「フランスでは親子の寝室は別です。
産まれてからすぐに寝室をわける親もいますが、私たちは生後6か月頃から息子を子ども部屋で寝かすようにしました。
最初は、こんなに小さいのにかわいそう、となかなか受け入れられませんでした・・・。
しかし、いいこともあります。
一人で寝る習慣がつくので、夜の寝かしつけがとにかく楽。寝るまでずっと横についていなきゃ、ということもありません。
結果的には良かったのではないかと思います」
夜泣きに悩むママが多いこと
「日本に比べると、フランスでは夜泣きは少ないと聞きます。
それは、夜泣きの時期が始まる前に、寝室を別にしているからかもしれません。
たとえ夜中起きても、そのまま一人で寝る習慣がつくんです。
たしかに我が家でも、寝室をわけてから夜泣きがなくなっていきました。
それから、フランスは授乳期間が長くないので、赤ちゃんを授乳で寝かすという習慣があまりありません。
それも夜泣きが少ない要因かもしれませんね」
子どもを預けて遊ぶことに罪悪感を持つママが多いこと
「フランスでは、ママの気晴らしも大切だというのが一般認識。
罪悪感はありません。逆にママが子どもとべったり一緒にいてストレスが溜まるのは、子どもにも良くないと考えられています。
そのストレスは、子どもも敏感に感じとるからです。
パリではほとんどの家庭が共働きですが、専業主婦のために三歳未満の子どもを預かるギャルドリーという半日保育もあります。
子どもが三歳になって幼稚園に行くまで、ずっと一緒にいるのではなく、たまには友達と出かけたり、夫婦の時間を持ったりするのも大事なこと。
また、子どもにとってもギャルドリーの団体生活で社交性が身につくのはいいことだな、と思っています」
仕事で帰宅の遅いパパが多いこと
「フランスのパパは子どもとの時間を持つために早く帰宅しています。
日本だと、保育園の送りはパパがしている家庭もありますが、お迎えはほとんどママですよね。
私の息子が通う保育所では、多くのパパが送り迎えをしています。
育児熱心で、子どもの面倒もよく見てくれていますね」
海外から見た日本の子育て「ここがうらやましい!」
1歳まで授乳していても後ろ指さされない
「ものすごくびっくりしたのは、“授乳していると胸が垂れるわよ”という言葉。
フランス人はママであっても女性なので、自分のスタイル維持のために授乳したくないという人もいるそうです。
また、あまり長く授乳していると子どもの教育上良くないと思われています。
フランスで推奨されている授乳期間は6か月。
しかし、周りのフランス人ママで、そこまで授乳している人はいませんでした。
私は1歳まで母乳育児をしたのですが、周りからは長いと思われていたようです。
産院や助産婦さんから母乳指導も受けられなかったので、日本のように母乳育児の指導環境があるのはうらやましいですね」
ママの体をいたわる文化
「パリでは基本的に出産後2日で退院しなければいけません。
日本のように里帰りという文化もないので、出産後あまり身体を休めることができず、大変でした。
ママの身体も大事に考える日本の文化はうらやましいな、と思います」
日本の子育てママさんたちに伝えたいことは?
「子どもにとって大事なのは、ママがいつもハッピーで、笑顔でいること。
フランスで子育てをしていると、強くそう思います。
ママが暗い顔をしていると、子どもにも不安が伝わってしまいます。
子育ては大変なことも多々ありますが、楽しみながら子育てをすることが、やっぱり大切なんですよね」
まとめ
日本と海外の子育ての違い【フランス編】、いかがでしたでしょうか。
ママがなにかを犠牲にしてがんばるのが、必ずしも美徳とはされないフランス、面白いですね。
でも、ママが笑顔でハッピーなのが一番! というのは万国共通。
笑顔がなくなってしまうほど我慢する必要はないんだ、と教えてくれます。
あまり罪悪感を感じないで、息抜きを存分に楽しみたいですね。
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