赤ちゃんとことば(2/3)

株式会社 ニコ・ワークス

赤ちゃんとことば(2/3)

2016/01/27 赤ちゃんとことば(2/3)

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赤ちゃんがことばを覚えていくステップ

赤ちゃんのことばの発達は生まれてすぐからはじまります。

ママやパパのことばをたくさん聞いて覚え、準備ができたら一気にあふれ出るのです。

 

 

喃語

生後4ヶ月ころから始まる、意味のないおしゃべりのようなもの。

「アーウー」「ンナナナー」「バババ〜」という、ことばではない声が出るようになります。

ママは赤ちゃんの声をくり返すように答えたり「お話ししてたのしいねえ」「元気ね」と

おしゃべりしましょう。

基準喃語:生後4ヶ月ころから始まる、意味のない発声。

会話様喃語:生後10ヶ月を過ぎると、口の筋肉などの発達により、しゃべっているような声を出す。

 

 

初語

1歳前後になると発する、意味を担った初の音声。

「ワンワン」「ニャ〜ニャ〜」「バイバイ」など今まで語りかけられることの多かった意味のあることば。

なかでも「マンマ」は、赤ちゃんがはじめて発することばのベストワンです!

 

 

1歳の頃

「マンマ」「バアバア」「ブウブ」などの初語を言います。

ことば数はおおよそ1ケタ。

 

 

2歳の頃

語彙の爆発!

それまでためたことばを一気に口から出す時期。

ママやパパが言ったことばや、口元を見てマネしたことばを言う。

 

 

3・4歳

3歳で1000語くらい、4歳で1500語くらいを話せるようになる。

まだ意味を理解していないことばもあったり、言いまちがいも多いところです。

 

 

1歳くらいに話せることばはおおよそ1ケタ程度ですが、2歳になると、なんと200〜300語とビックリするほど増えます。

これが”語彙の爆発”と呼ばれるゆえんです。

今までため込んだことばが、どんどん溢れ出てくる時期です。

 

3歳になると1000語、4歳には1500語と増え、

5歳を越えると、大人との会話でも困ることなく通じ合えます。

「2歳まではことばがわからないの?」

いいえ、赤ちゃんは0歳からことばを聞いています。

ママやパパの声を聞き、口元を見て、イントネーションや表情とともにインプットしているのです。

ただ、まだことばを発していないだけ。

ためてためて、カラダや脳の発達とともに、一気にことばを発します。

マネするのが得意な赤ちゃんは、ママやパパがいつも使っていることばをそのまま使います。

赤ちゃんがことばを発したら、暖かく受けとめ、上手に反応してください。

 

ときどきこんなママがいます。

子どもが転んでしまったとき「つまづいちゃってころんじゃった。石があったんだね、ひざがよごれちゃったよ、あらおうね〜だいじょうぶだよ〜」と、

ぜんぶ言っちゃうママ。

必要なことばを自分から話すことが大切な時期に、子どもが発しようとすることばをうばうことは、成長の妨げにもなります。

 

 

ことばの発達を妨げるコト

・ママが子どものことばを先取りして言ってしまうコト。

・赤ちゃんひとりで、テレビやビデオを長時間見せたりするコト。

テレビは赤ちゃんに答えてくれません。

・赤ちゃんがいうことばに反応を返さないコト。

 受け止めないコト。

 

赤ちゃんとことば(1/3)

赤ちゃんとことば(3/3)

 


今回お話をお聞きしたのは

横山 洋子先生

千葉経済大学短期大学部子ども学科教授。

幼稚園教諭、小学校教諭を17年経験した後現職に。

主に、「言葉指導法」「ことば表現」「幼児理解」など乳幼児のことばについて指導しています。

著書に『子どもへのことばがけハンドブック』(ナツメ社)、『赤ちゃんの知能開発あそび』(ナイツ出版)、

『赤ちゃんの知能開発あそび』(共著・学研教育出版)ほか多数

 

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