イメージだけで選ばない!無添加表示にご注意!

株式会社 ニコ・ワークス

イメージだけで選ばない!無添加表示にご注意!

2014/08/01 イメージだけで選ばない!無添加表示にご注意!

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無添加石鹸や無添加食品、無添加コスメなど、「無添加表示」をつけた製品・食品が溢れています。

“なるべく化学合成物質を使っていない、自然由来のものを使った方が安心”という気持ちは誰にでもあるものですよね。特に、赤ちゃんのいるご家庭では、使う洗剤から食べ物やボディソープまで気を使って無添加にこだわっている方も多いのではないでしょうか?

しかし、その「無添加表示」も気をつけなければいけない落とし穴もあります。

 

無添加 ≠ 添加物ゼロ 

 

そもそも「無添加」とは?

そもそも「無添加」の定義とは何でしょうか? 実は無添加の定義は明確えに法律で決まっているものではありません。無添加と表示されていると、身体に悪い添加物や、化学合成で作られている添加物は一切使われていないように錯覚してしまいますが、そんなことはないのです。現状では、それぞれのメーカーが定めている「特定の添加物」を使っていなければ、他に何を使っていても『無添加』という表示が使えてしまいます。

 

曖昧な無添加食品

「保存料無添加」「着色料無添加」という表示がされている加工食品も増えています。しかし、これも裏を返せば他の添加物は使っているという場合もあります。また、加工助剤と呼ばれる、“最終的に食品として完成する前に、食品から除去されるもの”は製造過程で使用したものも表示する必要がないとされています。例えば、かんの缶詰には皮を溶かすための塩酸、大手パンメーカーの改良剤としての臭素酸カリウムが使われる場合がありますが、これは表示しなくていいことになっています。つまり、本当の意味での『完全無添加食品』というのは作るのは本当に難しく、ほとんど出回っていないとも言えます。

参考:無添加だから安心? 食品添加物を知ろう

 

今や定番の無添加コスメ

肌に直接触れるものであり、赤ちゃんと肌を触れ合わせる事も多いお母さん達が気になるコスメの添加物。今や定番になりつつある「無添加コスメ」も同様の事が言えます。

無添加コスメというと肌に優しく、肌に悪影響のあるものは使わずに作られているように感じられますが、そんなことはありません。防腐剤や着色料などどれか一つでも添加していなければ、無添加コスメと表示出来ます。また、コスメに多い「自然派」という文言にも落とし穴がある場合があります。自然派というのは自然由来のものだけを使用しているわけではなく、少しだけでも自然由来のエキスなどを使っていれば、それだけで自然派コスメと表示出来てしまうのです。

 

では、どうやって選べばいいの?

 

赤ちゃんの肌はデリケート

まず知っておきたいのは赤ちゃんの肌のデリケートさです。赤ちゃんの肌というのは柔らかく、大人と比べて半分ほどの厚さしかありません。肌に刺激になるものを使用すれば敏感に反応し、肌トラブルの原因になりかねません。ですので、衣類洗剤や肌に直接触れる肌着などは特に成分に気を使ってあげる必要があります。

 

成分表示を確認する習慣を

無添加=身体に安心・安全というのはイメージにすぎません。

無添加≠添加物ゼロではないという事をしっかり認識し、選ぶ洗剤やコスメの成分表示はしっかり確認するクセをつけましょう。無添加表示がされているものでは、『何が無添加なのか』『何は添加されているのか』をしっかりと判断することが大切です。

近年では、“添加物を使用していない、無添加の物にこだわりたい”というお母さん達のために、自然由来の植物性100%で作られている石鹸や洗剤も販売されています。こういった製品は、肌トラブルの原因としてよくあげられる、化学合成で作られる合成界面活性剤を使用しない事で、赤ちゃんの肌の健康を第一に考えています。

多くの無添加を謳う製品が出回っている中では、お母さん自身が赤ちゃんのために本当に安心安全だと思える良い製品を選べる力をつける事が大切なのです。


 

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