赤ちゃんは体調を崩すのも仕事? 元気の素「免疫力」のメカニズム

株式会社 ニコ・ワークス

赤ちゃんは体調を崩すのも仕事? 元気の素「免疫力」のメカニズム

2014/06/25 赤ちゃんは体調を崩すのも仕事? 元気の素「免疫力」のメカニズム

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はじめての子育ては分からないことだらけです。その中でも特に気になるのは、赤ちゃんの体調のことではないでしょうか。「頻繁に体調を崩すから心配」というお母さんも多いと思います。今回は赤ちゃんの免疫がどうやって作られていくのか、子育ての心配をひとつ解消するための情報をお届けします。

 乳幼児が体調を崩すのは当たり前?

赤ちゃんは大人に比べ、免疫力がありません。

生後すぐはお母さんから授かった免疫力を持っていますが、半年から一年程度で効果がなくなっていきます。ここから赤ちゃんは、たくさんのウイルスたちと自分で戦っていくことになります。生後半年ぐらいから体調を崩しやすくなるのは、これが理由です。

よくない菌と戦うために熱が出る

赤ちゃんが体調を崩すのは、赤ちゃんに免疫力が無いからです。体にとって良くない菌が入ってきても、赤ちゃんの体には抗体がないので簡単に感染してしまいます。聞いたことがある人も多いと思いますが、風邪をひいたりすると熱が出てしまうのは、体が菌と戦うために必要なことです。

抗体をつくるために何度も体調を崩す

大気中にはたくさんのウイルスや細菌があります。一度にそれだけの量の抗体を作ることは出来ないので、赤ちゃんは頻繁に体調を崩す(抗体を作る)のです。抗体が出来てしまえば、今後は同じウイルスや細菌で体調を崩すことはなくなっていきます。年齢が上がってくるにつれて免疫が高まり、自然と元気になっていきますから過剰に心配する必要はありません。

体調を崩しても気にかけ過ぎない

体調を崩した赤ちゃんを心配して、周囲を殺菌して、除菌・抗菌といったアイテムを選ぶお母さんの気持ちは分かります。でも、体調を崩すのは赤ちゃんにとって必要なことです。やたらと気にして対策してしまうと、赤ちゃんは自分で戦う経験をあまり積めなくなってしまいます。結果、免疫力の弱い子(体の弱い子)になってしまうことも考えられます。我が子の未来を思うなら「今」はグッと我慢して、外敵から自分を守る手助けにとどめましょう。

赤ちゃんがウイルスや細菌と戦うための手助け

 食事メニュー次第ではアレルギーにも?

大人でも言われていますが、1日30品目が理想です。少ない量でも、種類はたくさん食べさせてあげましょう。動物性脂肪の摂り過ぎはアレルギーになりやすいと言われていますので、子供が好きでも偏らないようにしましょう。

 親子のスキンシップで運動しよう!

動けるようになったら「はいはい」でも良いので、運動させるようにしましょう。無理にやらせるのではなく、親子のスキンシップの中で自然と行えていれば問題ありません。立って歩いたり、走り回るようになったりしても、親子のスキンシップと合わせて運動させてあげましょう。運動だけでなく笑って過ごすことも免疫を高めるために役立ちます。

 おしゃぶりは2歳ごろまで!

赤ちゃんにおしゃぶりを与えるメリットは、鼻呼吸に慣れることです。口呼吸に比べて菌が入りにくくなるので、出来るだけ鼻呼吸するように促しましょう。ただし、歯が生えてからも使用し続けると今度は歯並びに影響するため、少しずつ頻度を落として2歳ごろにはおしゃぶりから卒業させてあげましょう。遅くとも2歳半までです。

参考:日本小児歯科学会

 動物園に連れて行くと効果的?

特に都会で育っている赤ちゃんは、動物園に連れて行くと良いと言われています。動物の糞便から大気中に発せられるエンドトキシンという細菌が、赤ちゃんをアレルギー体質になりにくくさせるのだそうです。効果があるのは1歳までとも2歳までとも言われていますが、生後半年を過ぎた頃からたまに動物園へ連れて行ってあげるのも良いかもしれませんね。

参考:NHKスペシャル


 

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