パパやママから受けた愛情の数だけ、 赤ちゃんに「学び」がある

株式会社 ニコ・ワークス

パパやママから受けた愛情の数だけ、 赤ちゃんに「学び」がある

2013/11/09 パパやママから受けた愛情の数だけ、 赤ちゃんに「学び」がある

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パパやママから受けた愛情の数だけ、 赤ちゃんに「学び」がある

201311601336.gif生まれて間もない頃から12ヵ月ほどは、自分が特定の人にどう扱われるのかを「学ぶ」時期で、そこから自己概念の確立につながっていきます。 じつは、この「自分がどう扱われるのか」という心理が、人格形成にとってとても重要なんです。 ママやパパがいつも赤ちゃんに笑顔で話しかけると、その子は笑顔のたえない明るい子になり、誰に対しても笑顔を見せる子になるでしょう。

また、かわいいと言われて愛情をいっぱい受けた赤ちゃんは、自分のことを好きになり、自分を大切にする子になります。自分を大切にできる子は、自然と、まわりの人を大切に思う気持ちが芽生えていきます。身近にいる、愛されて育ってきた友だちなどを見てわかりますよね。何事にも隔たりなく、明るくて雰囲気も良く、あたたかい人柄ではありませんか?
0歳の赤ちゃんにとって、褒めて喜ばせてくれるところが、居心地の良い場所になります。そして、愛着を感じるようになり、そこが 自分の『信頼と安心の基地』となっていきます。
心地が良すぎると、自立できないのでは?と心配されるかもしれませんが、心理学的にいうとちょっと違うんです。なぜなら、0歳の時期にパパとママがしなくちゃいけない「学び」は、しつけではなく、情緒をたくさん満たしてあげることだからです。
赤ちゃんが泣いたとき、親がそばに行かないという状況が何度か続くと、赤ちゃんは泣き止みます。次に泣いたとき親がまた反応を示さないと、その子は笑うことすらやめてしまうかもしれません。つまり、自分が働きかけをしても親が反応しないもの、と学んでしまうのです。やがて、自ら反応することも働きかけることもできない子になっていきます。
反対に、泣いたときすぐにかけつけ「大丈夫よ。いいこね」と抱き上げてくれたり、笑えば「だ~いすき」「かわいい~」と言ってくれたり、おむつ替えのときに「のびのび~ 気持ちいいね」とスキンシップをしてくれたり、つかまり立ちをしたときに「できたね~」「嬉しいな~」と感情をきちんと示してくれる親を持った赤ちゃんは「働きかければ必ず応えてくれる」ということを学びます。これが、大きくなってから『行動をすると道が開ける!』というヤル気につながると考えられています。
また、赤ちゃんに話しかけるときに「楽しいね」「きれいね」「ステキね」とたくさん感情を使うことで気持ちが伝播し、物事に感動できる子になるのです。 0歳は、自分がどういう人間なのかを知る芽生えの段階です。パパやママや家族から受けた愛情の数だけ、赤ちゃんに「学び」があることを覚えておいてくださいね。

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金子智栄子先生
日本女子大学大学院家政学研究科修了
臨床心理士 文京学院大学人間学部、同大学院人間学研究科教授
日本カウンセリング学会認定カウンセラー 臨床心理士
主な研究は、保育心理学、教育心理学、乳幼児発達心理など、
著書「子どもの発達理解とカウンセリング」「乳幼児発達心理学」ほか。

 

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