痛くなくてこんなによく出る評判の桶谷式乳房マッサージ

「乳房マッサージ」、妊娠すると必ずと言っていいほど聞きますよね。とくに最近は、自然志向が高まり、自然に産み母乳で育てたいという気持ちが強く、乳房マッサージへの関心が高まっています。ところがいざ赤ちゃんが生まれてみると「母乳が出ない」「出るけど痛くてしょうがない」「赤ちゃんがあまり飲んでくれない」などのトラブルが急増し、意外にも生後３ヵ月の母乳育児率は約48％程度といいます。そのトラブルすべてに対処する桶谷式マッサージ法を受け継ぎ、自身の半生を母乳育児指導に傾けているのが、乳房管理法研鑽会のリーダー武田一子先生です。今年で78歳とは思えない程生き生きと仕事をされている武田先生に、桶谷式母乳育児についてお伺いしました。

「乳房マッサージというと、どうしても「痛い」というイメージがあるでしょう。でも桶谷式乳房ケアは、それはもう画期的なもので、痛くないマッサージが中心なんです。当時（1980年）、助産院を開業し、25年間で約1万人ものお産を扱っていた私は、乳房マッサージは痛くて当たり前、痛いのもやむを得ない、と心得ていたのですが、そのとき評判だった「桶谷式乳房手技」を創案された桶谷そとみ先生のオリジナルの手技を見学して、自分の目を疑いました。
それは、私が助産師として習得していた、乳腺体を揉みほぐし岩のようにかたくなった乳房をぐりぐりと触る方法論とはまったく違って、乳腺体には一切触らず、基底部と乳輪部のみに手技を施すだけのものだったんです。しかも、かたくて紫色に腫れ上がったおっぱいを触られているのに、そのお母さんは悲鳴ひとつ上げずに、それどころか桶谷先生とニコニコと話をしているのです。そして、手技が終わると、なんと、乳房からおっぱいがシャワーのように飛び出してきたんです。

おいしい母乳、いい母乳を出すためには、乳房をいつも柔らかくして保っておくのが大切です。
桶谷そとみ先生が重要視されたのは、お乳のふもと。
つまり母乳が作られる乳腺の後面と大胸筋の間にゆるみがあることに気づかれたのです。
そして、その部分を「基底部」と名付けました。
母乳の出にくい人、トラブルを起こしやすい人は、この「基底部」がかたく、ゆるみがなくなっているんですよ。

桶谷式のマッサージによって「基底部」をほぐすと、乳房全体がまるでつきたてのお餅のようにやわらかくなり、乳頭と乳輪の間がよく伸びるようになって赤ちゃんが母乳を飲みやすくなります。
また、乳房全体の血流もよくなって、お母さんの肩こりも解消されておいしい母乳が出るようになるんです。
私は、この最も強く衝撃的な出会いを得て、桶谷そとみ先生の弟子となって、
母乳育児の指導に生涯を注ぐことを決めました。

私たち桶谷式母乳育児相談室では、日々の乳房マッサージを通し、
母親の生きた母乳を飲んで育つ赤ちゃんの観察から、乳房の状態を健康に保ち母乳の質をよくすることで、
それを飲む赤ちゃんが健康に育つばかりでなく、乳房を健康に正常に保つことが、
母親の健康につながるという「母子一体の原理」を柱に活動しています。

お母さんが心身ともに健康であることが、赤ちゃんの心と体をより健康に育てるという
あたりまえが難しくなったのは、母親を取り巻く社会環境が原因の一つです。
そして、現代の社会環境で生活しながら母乳育児をするためには、
お母さん自身が自然のリズムを崩さないことが重要だということもわかりました。
桶谷そとみ先生から「桶谷式乳房マッサージ」を受け継いで30年近く経ち、
たくさんのお母さんたち、たくさんの乳房と出会い、そして学びました。
新しい命を生涯にわたって健康でいられるようにするには、
たっぷりのおいしい母乳をお母さんの乳房から直接飲むことからはじめることです。
お母さんにとっても赤ちゃんにとっても、家族にとってもかけがえのない母乳育児ができることを、
桶谷先生から厳しく伝え教わったこの素晴らしい手技で手助けをしたいと考えています。

桶谷式母乳育児相談室(桶谷式乳房管理法研鑽会)

「おっぱいがでない」「おっぱいが痛い」「赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない」「ちゃんとおっぱいが出ているか不安」という悩みを抱えたママたちに、乳房の基底部(乳腺体の後面)の伸展性をよくしておっぱいをスムースに出す、独自の「痛くないマッサージ」を行う桶谷式母乳育児相談室。

乳房マッサージや授乳指導援助、搾乳指導援助なども行っています。

桶谷母乳育児相談室は、母乳育児を応援しています！
母乳マッサージやおっぱいトラブルに関する悩みなど、 まずは小さなことでも相談してみてください。