“マタニティーブルー”を引き起こす感情たち
「マタニティーブルー」とは一般的に、妊娠中~産後の期間に、気分の落ち込みやイライラ、マイナスの感情が出やすくなる状態をいいます。
妊娠・出産・産後は、ホルモンの変化により女性の体は大きく変わり、感情も敏感になります。
加えて、出産というものは喜びも大きいのですが、生活の変化、お産や育児による疲れ、プレッシャー、不安、孤独など、環境や精神にも大きく影響します。
こういった妊娠出産にまつわるさまざまな出来事や感情がマタニティブルーになるきっかけとなります。
多かれ少なかれ女性の多くがマタニティブルーを経験しますが、ほとんどの場合自然と治ります。
できる範囲でストレスを軽減し、気分転換していくことが大切です。
人によって不安やストレスの原因は異なりますが、
ホルモンの変化で過敏になった精神状態に、さまざまな感情がきっかけとなり発症します。
・つわりによる不快感
・妊娠の継続に対する不安
・おなかの子に対する心配
・出産への恐怖心
・体型が変わることへの違和感など
・育児への不安、プレッシャー
・夫との関係の変化
・社会との関わりが減り、孤独感、疎外感
・思い通りに行動できないことへの焦りなど
妊娠、出産、産後はそれまでと違い、さまざまなことが思うようにいきません。
そんな状況を受け入れて、上手に折り合いをつけていく必要があります。
特に産後は、一日中家に居て赤ちゃんとだけ接していると、大人と話す機会が持てず孤独になりがち。メールやSNSで文字だけで繋がるのではなく、直接人と会いおしゃべりするだけで、だいぶ心が軽くなります。
仕事、家事、育児など、完璧を目指さず、良い意味で「まぁいいか」と、”適当”なところで良いと思えるようにしましょう。
上手に手を抜く技と、手を抜く自分を許すことができるようになれると随分違います。
ほとんどの女性はマタニティーブルーになるということを理解してもらうことが大切。
まわりはなにをしてほしいかを上手に聞き出して、ママの望むサポートをしましょう。
普段から家族間でお互いがやってほしいことを伝えるようにすると良いですね。
まわりの言うことはほどほどに聞いておく
まわりは良かれと思ってあれこれアドバイスをしてくれますが、それがかえってプレッシャーになる場合も。
人によって言うことも違うので混乱してしまいます。
負担に思ったらある程度は聞き流すようにしましょう。
今回お話をお聞きしたのは
坂田清美先生
助産師。病院、助産院勤務、新生児訪問等を経て、現在は帝京平成大学で看護学生・助産師学生の指導・育成にあたっている。
17/11/10
17/05/15
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「マタニティーブルー」とは一般的に、妊娠中~産後の期間に、気分の落ち込みやイライラ、マイナスの感情が出やすくなる状態をいいます。
妊娠・出産・産後は、ホルモンの変化により女性の体は大きく変わり、感情も敏感になります。
加えて、出産というものは喜びも大きいのですが、生活の変化、お産や育児による疲れ、プレッシャー、不安、孤独など、環境や精神にも大きく影響します。
こういった妊娠出産にまつわるさまざまな出来事や感情がマタニティブルーになるきっかけとなります。
多かれ少なかれ女性の多くがマタニティブルーを経験しますが、ほとんどの場合自然と治ります。
できる範囲でストレスを軽減し、気分転換していくことが大切です。
マタニティブルーを引き起こす感情
人によって不安やストレスの原因は異なりますが、
ホルモンの変化で過敏になった精神状態に、さまざまな感情がきっかけとなり発症します。
妊婦さんの場合
・つわりによる不快感
・妊娠の継続に対する不安
・おなかの子に対する心配
・出産への恐怖心
・体型が変わることへの違和感など
産後ママの場合
・育児への不安、プレッシャー
・夫との関係の変化
・社会との関わりが減り、孤独感、疎外感
・思い通りに行動できないことへの焦りなど
マタニティーブルーと上手につき合いましょう
妊娠、出産、産後はそれまでと違い、さまざまなことが思うようにいきません。
そんな状況を受け入れて、上手に折り合いをつけていく必要があります。
話し相手を見つける
特に産後は、一日中家に居て赤ちゃんとだけ接していると、大人と話す機会が持てず孤独になりがち。メールやSNSで文字だけで繋がるのではなく、直接人と会いおしゃべりするだけで、だいぶ心が軽くなります。
完璧を目指さない
仕事、家事、育児など、完璧を目指さず、良い意味で「まぁいいか」と、”適当”なところで良いと思えるようにしましょう。
上手に手を抜く技と、手を抜く自分を許すことができるようになれると随分違います。
家族やまわりの人のサポート
ほとんどの女性はマタニティーブルーになるということを理解してもらうことが大切。
まわりはなにをしてほしいかを上手に聞き出して、ママの望むサポートをしましょう。
普段から家族間でお互いがやってほしいことを伝えるようにすると良いですね。
まわりの言うことはほどほどに聞いておく
まわりは良かれと思ってあれこれアドバイスをしてくれますが、それがかえってプレッシャーになる場合も。
人によって言うことも違うので混乱してしまいます。
負担に思ったらある程度は聞き流すようにしましょう。
今回お話をお聞きしたのは
坂田清美先生
助産師。病院、助産院勤務、新生児訪問等を経て、現在は帝京平成大学で看護学生・助産師学生の指導・育成にあたっている。