ウソ&ホント!? 妊娠・出産・育児にまつわる、ちょっと気になるうわさ話。(2/3)
ウソ&ホント!? 妊娠・出産・育児にまつわる、ちょっと気になるうわさ話。(1/3) ウソ&ホント!? 妊娠・出産・育児にまつわる、ちょっと気になるうわさ話。(3/3)
全身麻酔で、意識がない状態で出産するわけではないので、押さえられたり触られている感覚は無痛分娩でもあります。また、陣痛が来て、ある程度子宮の入り口が開いてから麻酔剤を使うので、それまでは陣痛を体験します。
水中だと、浮力がかかりお腹の重さが軽減して腰痛が少しラクになることや、少しぬるめのお風呂に入る感じで、お風呂好きな方には「リラックスができて最高!!」という感想があります。ほかの姿勢に比べ一番ラクか?と言われると、人にもよるのでなんとも言い難いものです。
はい、います。トイレで「きばる」姿勢は、お産をグンと進ませることがあります。
出産は「お通じがしたい」という感覚と似ていますので、赤ちゃんの頭が下がってきたことを「排便感」と勘違いしてトイレにこもり、どんどんお産が進むことは、実際にありますね。
陣痛が来ない人なんているの?
予定日を過ぎても陣痛が来ないまま妊娠が継続して11ヶ月、12ヶ月となるようなことはありません。赤ちゃんの元気具合と胎盤の状態を見ながら、適切な時期に自然に陣痛が来るのを待っていても陣痛が来ない場合、陣痛誘発剤などを使って陣痛を引き起こすことはあります。
すぐ産まないと危険、ということではありません。
破水するということは、赤ちゃんを覆っていた卵膜という膜が破れてしまうということなので、菌が入り赤ちゃんが感染する可能性があります。破水しても陣痛が来ない場合や、分娩まで時間を要する場合は、抗生物質を使用します。破水してから24時間以内くらいに出産できるといいですね。
妊娠に向けての「体づくり」は、毎日の積み重ねが大切。日々出産に向けての準備運動のようなスクワッティングのポーズをとったり、股関節を柔軟にするストレッチを実施することで、結果的に安産になる可能性は高まります。
そういった意味では、日々の体力づくりが安産を招き、分娩時間を短くするということは、あるかもしれません。
お産のときは、子宮が収縮してお腹が痛くなる(陣痛)と思われがちですが、それよりも腰が痛くなることが圧倒的です。
理由は、出産の際、お母さんの腰骨の湾曲に反するように赤ちゃんの頭が押してくること、骨盤が開いていくことにより、腰やお尻の「皮膚」のような表面部分の痛みではなく「骨」が痛む、深い部分の痛みが生じます。
赤ちゃんの頭の大きさと、お母さんの会陰の皮膚の伸び具合と、赤ちゃんが会陰を通過するときのスピード、いろいろな状況如何によっては、会陰が少し切れることもあるかもしれません。けれど、かならず会陰を切らないと産めない、ということはありません。
出産施設によって夫立ち会いを不可としている所もありますし、ご主人が出張中だったり、里帰り出産などで物理的に出産に立ち会えないことも多々あります。
でも、大事なのは、妊娠中から夫とコミュニケーションをとり、お互いが満足感を得られるような妊娠期間を過ごし、分娩に至り、協力しあって育児をすることでしょう。立ち会わないと愛情が芽生えないのは本当ではありません。
痔があるとそれだけで辛いですよね。
妊娠中から痔があると出産のときのいきみなどで、痔が悪化することがあります。
分娩時の陣痛の痛みが倍増するというより、産後に悪化してしまった痔が痛むということはあり得ます。
出産は本当に大仕事。フルマラソンを走るよりハードだとも言われます。でも、陣痛で痛くて食べられないなんてことも。そんなとき、たくさん食べる必要はありませんが、食べやすいゼリーやプリン、チョコなどを一口食べると、グッとパワーが出ます。
監修:首都大学東京健康福祉学部 看護学科助教授 坂田清美先生
17/11/10
17/05/15
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出産時
出産スタイル
無痛分娩なのに痛いといううわさが!?
全身麻酔で、意識がない状態で出産するわけではないので、押さえられたり触られている感覚は無痛分娩でもあります。また、陣痛が来て、ある程度子宮の入り口が開いてから麻酔剤を使うので、それまでは陣痛を体験します。
水中出産が一番ラクと言われたけれど・・・
水中だと、浮力がかかりお腹の重さが軽減して腰痛が少しラクになることや、少しぬるめのお風呂に入る感じで、お風呂好きな方には「リラックスができて最高!!」という感想があります。ほかの姿勢に比べ一番ラクか?と言われると、人にもよるのでなんとも言い難いものです。
アクシデント
トイレで出産した人がいるってホント?
はい、います。トイレで「きばる」姿勢は、お産をグンと進ませることがあります。
出産は「お通じがしたい」という感覚と似ていますので、赤ちゃんの頭が下がってきたことを「排便感」と勘違いしてトイレにこもり、どんどんお産が進むことは、実際にありますね。
陣痛が来ない人なんているの?
予定日を過ぎても陣痛が来ないまま妊娠が継続して11ヶ月、12ヶ月となるようなことはありません。赤ちゃんの元気具合と胎盤の状態を見ながら、適切な時期に自然に陣痛が来るのを待っていても陣痛が来ない場合、陣痛誘発剤などを使って陣痛を引き起こすことはあります。
破水したらすぐ出産しないと赤ちゃんが危ない?
すぐ産まないと危険、ということではありません。
破水するということは、赤ちゃんを覆っていた卵膜という膜が破れてしまうということなので、菌が入り赤ちゃんが感染する可能性があります。破水しても陣痛が来ない場合や、分娩まで時間を要する場合は、抗生物質を使用します。破水してから24時間以内くらいに出産できるといいですね。
分娩
分娩時間の長短は日ごろの行いで決まるの?
妊娠に向けての「体づくり」は、毎日の積み重ねが大切。日々出産に向けての準備運動のようなスクワッティングのポーズをとったり、股関節を柔軟にするストレッチを実施することで、結果的に安産になる可能性は高まります。
そういった意味では、日々の体力づくりが安産を招き、分娩時間を短くするということは、あるかもしれません。
分娩のときに腰が痛くなるって本当?
お産のときは、子宮が収縮してお腹が痛くなる(陣痛)と思われがちですが、それよりも腰が痛くなることが圧倒的です。
理由は、出産の際、お母さんの腰骨の湾曲に反するように赤ちゃんの頭が押してくること、骨盤が開いていくことにより、腰やお尻の「皮膚」のような表面部分の痛みではなく「骨」が痛む、深い部分の痛みが生じます。
会陰は皆、切るものなの?
赤ちゃんの頭の大きさと、お母さんの会陰の皮膚の伸び具合と、赤ちゃんが会陰を通過するときのスピード、いろいろな状況如何によっては、会陰が少し切れることもあるかもしれません。けれど、かならず会陰を切らないと産めない、ということはありません。
夫が立ち会わないとパパの愛情が芽生えない?
出産施設によって夫立ち会いを不可としている所もありますし、ご主人が出張中だったり、里帰り出産などで物理的に出産に立ち会えないことも多々あります。
でも、大事なのは、妊娠中から夫とコミュニケーションをとり、お互いが満足感を得られるような妊娠期間を過ごし、分娩に至り、協力しあって育児をすることでしょう。立ち会わないと愛情が芽生えないのは本当ではありません。
痔があると痛さは倍増する?
痔があるとそれだけで辛いですよね。
妊娠中から痔があると出産のときのいきみなどで、痔が悪化することがあります。
分娩時の陣痛の痛みが倍増するというより、産後に悪化してしまった痔が痛むということはあり得ます。
分娩中は甘いものをたくさん食べるといいの?
出産は本当に大仕事。フルマラソンを走るよりハードだとも言われます。でも、陣痛で痛くて食べられないなんてことも。そんなとき、たくさん食べる必要はありませんが、食べやすいゼリーやプリン、チョコなどを一口食べると、グッとパワーが出ます。
ウソ&ホント!? 妊娠・出産・育児にまつわる、ちょっと気になるうわさ話。(1/3)
ウソ&ホント!? 妊娠・出産・育児にまつわる、ちょっと気になるうわさ話。(3/3)
監修:首都大学東京健康福祉学部 看護学科助教授 坂田清美先生