ことばをひとつ 覚えるたびに 人生が 彩られていく

株式会社 ニコ・ワークス

ことばをひとつ 覚えるたびに 人生が 彩られていく

2017/11/10 ことばをひとつ 覚えるたびに 人生が 彩られていく

ことばは、私たちが生活するうえでとても重要なものです。よく、「ことばは、コミュニケーションツール」と言われますが、道具として存在するだけではありません。モノゴトの名前や状態を知るときにもなくてはなりません。例えば、ボールを見て「まるい」「はずむ」「なげる」「やわらかい」「あそぶもの」など、そのものの名前をはじめ、形状や感触を認識して確認をするのに必要です。また、「うれしい」「きもちいい」「きらい」「こわい」など、自分の気持ちを目に見えるカタチにするためにも使用します。「これはどんなあじかな? あまい? からい?」と、ことばでアレコレと思考をめぐらせて想像力も育んでいきます。
その人がどんなことばを選ぶのか、どんなふうに使うのか、ことばを発する語気の強さや表情によって同じことばの印象がずいぶん変わります。
1歳くらいに話せることばはおおよそ1ケタ程度ですが、2歳になると、200~300語とビックリするほど増えます。これが『語彙の爆発』と呼ばれるゆえん。今までため込んだことばがどんどん溢れ出てくる時期です。3歳では1000語、4歳には1500語と増え、5歳を越えると大人との会話でも困ることなく通じ合えます。
赤ちゃんは0歳からことばを聞いています。ママやパパの声を聞き、口元を見て、イントネーションや表情とともにインプットしているのです。ただ、まだことばを発しないだけ。ためてためて、カラダや脳の発達とともに、一気にことばを発します。マネするのが得意な赤ちゃんは、ママやパパがいつも使っていることばをそのまま使います。
赤ちゃんがことばを発したら、温かく受けとめ、上手に反応してください。赤ちゃんがはじめてことばを発するとき、親としての喜びを感じる最高の瞬間のひとつです。
ことばをひとつ覚えるたびにその子の世界が広がっていくのです。言葉を育む赤ちゃんへの関わり方を一緒に考えてみましょう。
お話を伺った先生

横山洋子Ykoyama Yoko

千葉経済大学短期大学部こども学科教授
幼稚園教諭、小学校教諭を17年経験したのち、現職に。
「言葉指導法」「ことば表現」「幼児理解」など、
乳幼児のことばについて指導している。
著書: 『子どもへの言葉かけハンドブック』
『毎日のちょこっとあそび』など多数。
『名作よんでよんで イソップどうわ25話』(解説・学研)
『名作よんでよんで 日本の昔ばなし20話』(解説・学研)
『はっけんプチずかん もののなまえ』(監修・学研)

 

これはNG! 赤ちゃんのことばの
発達を妨げるパパママの行動と言動

パ子どもがことばに興味をもち、自分から話そうと働きかけているのに親の反応によってはことばへの興味が薄れてしまうことがあります!

子どものことばを先に言ってしまうコト!

必要なことばを自分から話すことが大切な時期です。子どもが発しようとすることばを先取りしてはいけません。分かっていても「なあに?」としっかり耳を傾け、受けとめましょう。

赤ちゃんのことばに反応を返さない・受けとめないコト

まだことばにならない喃語でも、 どうせわからないから、と反応を返さないのはNG!
赤ちゃんは、パパとママから何も返してもらえないと、言葉のキャッチボールをする素地が形成されないのです。

長時間、一人でテレビやビデオを見せるコト

たとえ子ども番組でも、テレビやビデオは一方通行です。
赤ちゃんが面白い!と手を叩いても笑顔を見せても、テレビやビデオの中の人たちは赤ちゃんの言動に答えてくれません。この状態が長く続くと、無反応な子どもになってしまいますよ。

 

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