妊娠中の風邪や体調不良
妊娠中は体調管理を心がけたいものですが、気をつけていても体質的に鼻炎になりやすかったり、お腹が弱かったりなどで、体調がすぐれないときもあります。けれど、「具合が悪くても薬は飲めないから・・・」と、我慢してしまう人が多いようです。
基本的に風邪の場合は、十分な水分と栄養補給、休息が大切ですが、状況によっては薬を飲んだり受診したほうが早く治りラクになる場合もあります。
そのままにしておくと赤ちゃんに負担がかかってしまうこともあるので、いざというときに対応できるよう、薬のこと、受診のタイミングなどを、症状別に知っておきましょう。
医師や薬剤師に相談してから服用するほうが安心。
妊娠前に普段から飲みなれている薬がある場合でも、医師や薬剤師さんに相談しましょう。
妊娠中でも内服できる薬はありますが、お腹が張って切迫流早産になっている可能性もあるので、自己判断はおすすめできません。
妊娠中でも内服できる解熱剤はありますが、熱の原因を解消する訳ではないので、熱が出たから直ぐ解熱剤、というのはおすすめできません。
妊娠中の使用は好ましくない整腸剤や下痢止めもあるので、市販薬なら使用上の注意をよく読んで。また、下痢は体が腸の中に留めたくないものを排出するために起きるので、無理に止めないほうがよい場合も。
もともと偏頭痛持ちなどで普段から飲み慣れていても、妊娠中は使用できない頭痛薬があるので注意。
医師や薬剤師さんに相談しましょう。
鼻水は、つまって息苦しかったり、他には発熱や倦怠感などの症状がある場合は無理せず受診しましょう。
咳は、咳をするたびにお腹に力が入るのでママにも赤ちゃんにも負担。咳込んでなかなか治らない場合は、受診をおすすめします。
腹痛は切迫流早産などの疑いもあるので、「ただの腹痛」と自己判断せず、速やかに受診してください。
風邪のひき始めで、栄養と休息をとって回復する程度であればいいですが、高熱が出たり微熱が長引く場合には受診しましょう。
いつもより便が少し緩い程度ですぐに治ればいいですが、水様便が何度もでるときは、流行性の胃腸炎の疑いや、脱水症になる可能性もあるので、受診しましょう。
休んでも治まらない、妊娠中でも飲める頭痛薬を使用しても治まらない、または繰り返すようであれば速やかに受診してください。
まずは妊婦健診を受けている産婦人科や助産院に相談しましょう。
状況によって他の医療機関の受診をおすすめされることもあります。
他の科を受診する際には、必ず医師に妊娠していることを伝えてください。
・症状や経過を書いたメモ
・母子手帳
・これまでの妊娠経過
・服用した薬の名前
今回お話をお聞きしたのは
坂田清美先生
助産師。病院、助産院勤務、新生児訪問等を経て、現在は首都大学東京で看護学生・助産師学生の指導・育成にあたっている。
17/11/10
17/05/15
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我慢してやり過ごさないで
妊娠中は体調管理を心がけたいものですが、気をつけていても体質的に鼻炎になりやすかったり、お腹が弱かったりなどで、体調がすぐれないときもあります。けれど、「具合が悪くても薬は飲めないから・・・」と、我慢してしまう人が多いようです。
基本的に風邪の場合は、十分な水分と栄養補給、休息が大切ですが、状況によっては薬を飲んだり受診したほうが早く治りラクになる場合もあります。
そのままにしておくと赤ちゃんに負担がかかってしまうこともあるので、いざというときに対応できるよう、薬のこと、受診のタイミングなどを、症状別に知っておきましょう。
お薬は飲んでも平気?
咳・鼻水
医師や薬剤師に相談してから服用するほうが安心。
妊娠前に普段から飲みなれている薬がある場合でも、医師や薬剤師さんに相談しましょう。
腹痛
妊娠中でも内服できる薬はありますが、お腹が張って切迫流早産になっている可能性もあるので、自己判断はおすすめできません。
発熱
妊娠中でも内服できる解熱剤はありますが、熱の原因を解消する訳ではないので、熱が出たから直ぐ解熱剤、というのはおすすめできません。
下痢
妊娠中の使用は好ましくない整腸剤や下痢止めもあるので、市販薬なら使用上の注意をよく読んで。また、下痢は体が腸の中に留めたくないものを排出するために起きるので、無理に止めないほうがよい場合も。
頭痛
もともと偏頭痛持ちなどで普段から飲み慣れていても、妊娠中は使用できない頭痛薬があるので注意。
医師や薬剤師さんに相談しましょう。
受診のタイミング
咳・鼻水
鼻水は、つまって息苦しかったり、他には発熱や倦怠感などの症状がある場合は無理せず受診しましょう。
咳は、咳をするたびにお腹に力が入るのでママにも赤ちゃんにも負担。咳込んでなかなか治らない場合は、受診をおすすめします。
腹痛
腹痛は切迫流早産などの疑いもあるので、「ただの腹痛」と自己判断せず、速やかに受診してください。
発熱
風邪のひき始めで、栄養と休息をとって回復する程度であればいいですが、高熱が出たり微熱が長引く場合には受診しましょう。
下痢
いつもより便が少し緩い程度ですぐに治ればいいですが、水様便が何度もでるときは、流行性の胃腸炎の疑いや、脱水症になる可能性もあるので、受診しましょう。
頭痛
休んでも治まらない、妊娠中でも飲める頭痛薬を使用しても治まらない、または繰り返すようであれば速やかに受診してください。
受診するときの注意
何科に行く?
まずは妊婦健診を受けている産婦人科や助産院に相談しましょう。
状況によって他の医療機関の受診をおすすめされることもあります。
他の科を受診する際には、必ず医師に妊娠していることを伝えてください。
持っていくもの、伝えること
・症状や経過を書いたメモ
・母子手帳
・これまでの妊娠経過
・服用した薬の名前
今回お話をお聞きしたのは
坂田清美先生
助産師。病院、助産院勤務、新生児訪問等を経て、現在は首都大学東京で看護学生・助産師学生の指導・育成にあたっている。