海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【オーストラリア編】
世界の子育てをのぞいてみれば、日々の子育てに思わぬヒントをもらえるかもしれません。
「所変われば品変わる」というように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外から見ると驚かれたり、うらやましがられたり。
そんな日本と海外の子育ての違いについて、海外在住のママに取材しました!
オーストラリア・シドニー在住の國田かおるさん(37歳)。
ご主人のひであきさん(37歳・日本人)、娘のゆみちゃん(6歳)、息子のけいくん(7か月)の四人家族です。
「2011年からオーストラリアに住んでいます。
元々主人が永住権を持っていて、維持するためにいずれは移住する予定でした。
3.11をきっかけに引っ越しが早まりましたが、今ではここでの生活が落ち着いてきました。
ゆみは現地の小学校のキンディ(日本でいう幼稚園の年長さんで、小学校に付属しています)、けいは私の働いている保育園に通っています。
家の中では基本的に日本語、外では英語です。
ゆみは完全なバイリンガルで、話すのは日本語、読み書きは英語の方が得意のようです。一応日本語のひらがな、カタカナ、漢字100文字程度とことわざ、慣用句は覚えています。けいはまだ話せません」
「オーストラリアのシドニーでは、子育てに外部の力を借りるのが当たり前。
居住空間が異なる点もありますが、オーペア(海外から長期滞在で来ている学生など)に、住むところと食事を提供する代わりに、子どもの世話を週20時間程度お願いする人もいます。
睡眠トレーニング(日本で言う「ねんねトレーニング」「ねんトレ」)をするために専門家に泊まり込みで来てもらうことも。
一泊1000AUD(約8万円)で、最低2泊からのサービスなので、一般的とは言えませんが、結構使っている人がいます(笑)。
出産後に行く育児相談所(月齢に合わせて発達の度合いを見てもらう)では、「何はさておき、クリーナー(お掃除をしてくれる人)を雇いなさい!」と言われます。
お母さんは疲れているので、掃除に時間をかけるべきではない・・・というわけで、たいていの人はお掃除をお願いしています。
週に一度から二週間に一度、掃除機とモップがけがメインですが、頼めばシーツの交換もしてくれます。
他にも、お料理のお届けや食材買い物代行、子どもの誕生日をプロデュースしてくれる人など、実にさまざま。
アイロンがけをしてくれるサービスもありますよ。
確かシャツ一枚3AUDくらいでしょうか。一週間分まとめて預けて、週明けにお届け、みたいな感じです。
こちらの人、アイロン苦手みたいです(笑)。
こういったサービスは友達からプレンゼントされることもあるみたいです。
産後にもらったもので何が嬉しかった、と聞くと『クリーナー三か月!』と答えるママが結構います」
「日本では、ママ友付き合いの大変さを聞くことも少なくありません。
もちろん、オーストラリアにもいろいろなママがいます。ヘリコプターママと呼ばれる過干渉ママもいれば、タイガーママと呼ばれる教育ママもいるし、フリーレンジママと呼ばれる放任主義ママもいる。
でも子育ての差をお互いに認め合い、割り切って付き合っています。グループ内で子育て方針が違うからと言って孤立もしないし、奇異な目でも見られません。
むしろ子どもが素直に育っている場合、コツを聞かれます(笑)。
私の周りでは、派閥はあまりないですね。
集まりも強制的なものはないですし。子どもの誕生日パーティに呼ばれないときに初めて『あ、ハブられてる?』って感じることもあるみたいですが、別に特に騒ぎ立てることもないです。
母国語別のグループはあります。中国人とか韓国人が特に。
私は周りに日本人が少ないので、そういうグループには属せず、台湾人と韓国人のミックスのグループにいます。
みんな気にせず中国語を話している時もありますが、居心地がいいので困っていません(笑)」
「オーストラリアのママたちは、離乳食やおむつ外しに対する構え方は、ゆるいです。
『そんなもの食べさせていいの!?』的なものを食べさせていたり、『まだおむつしているの?』という子がいたり。
こうしなければならないという発想があまりないので、みんな自由に過ごしています。
大きいサイズのオムツも普通に売っているし、チューブ入りの離乳食も手軽に買えるので、周囲からのプレッシャーが少ない中で育てられる感じがしています」
「これは、不思議というか『助かった!』ということかもしれません。
オーストラリアで子育てしてよかったと思うこと、それはお弁当がめちゃくちゃシンプルで済むことです!
キンディでは、クランチ&シップ(授業中につまむおやつ)、リセス(休み時間)、ランチ(お昼)と3つの『お弁当』を持っていくのですが、うちなんて、クランチ&シップはバナナ、リセスはカットしたリンゴ、ニンジン、赤ピーマン。そしてランチはカマンベールチーズとハチミツのサンドイッチにブルーベリーを決まったように毎日持っていきます。
『飽きないの?』と聞いたら、夜ご飯が毎日違うから気にならないそうです。
もちろんリンゴはうさぎさんに切らずにそのままです! 最初の一か月は野菜の型抜きをしていましたが、そのままでいいと言われて楽な方に流されました。
日本で見られるようなキャラ弁を作れと言われても無理なので、助かっています(笑)」
「日本では基本的にほとんどの子どもが地元の小学校に進み、ごく一部お受験組がいるという感じですよね。
こちらでも、基本的には学区の公立学校に進む場合が多いのですが、子どもに合った学校を選びたい場合、選択肢はほかにもいろいろあります。
生まれた時から(妊娠中に性別が判明した時から)予約して入れる私立学校もありますし、モンテッソーリやシュタイナーといった教育方針の学校、バイリンガル教育をしているインターナショナルスクール(日本語、フランス語、ドイツ語、中国語などと英語の二か国)、そもそも学校に行かないホームスクールなどなど。
グラマースクールと呼ばれているところのみ学力試験がありますが、それ以外は面接のみで試験はありません。
基本的にどの学校も親が送り迎えすることが原則ですが、入りたい学校に入れるのは子どもにとっていいなぁと思うことがあります。
学校のために引っ越しをする人が結構いて、不動産を買うときも『○○学校に近いです』ということが決め手のひとつになることもあります」
「小学校一年生から、一人で歩いて学校に行くという話をシドニーですると、みんな『ありえない!』と口をそろえて言います。
こちらは原則として12歳までは親がいない状態でお留守番をさせることもできません。
子どもをお留守番させる時はシッターさんにお願いするのが当たり前なので、鍵っ子という概念がなく、そういう点で不自由を感じることがあります。
たまに日本に帰って小学生の子が電車に乗っているのを見ると、保護者がいないかつい確認してしまいますが、一人で通学している子もいるんですよね。
それだけ安全だということでしょうか。そもそもシドニーの場合公共交通機関だけで帰宅できる家が少ないので、子どもが一人で移動するということは稀です」
「欲しいものが正確な時間帯に届く! 日本の通販は最高です(笑)!
こちらでは品ぞろえが薄い上にネットで注文しても届くのに10日間くらいかかるのは当たり前。
送料も高いし、買い物は結構不便です。物も『バルク売り(まとめ売り)』が基本なので、台所にはパントリースペースという食材をしまう棚があることが多いです」
「日本は中食(調理済み食品を自宅で食べること)が豊富ですよね。
第二子出産時に一時帰国していたのですが、『大地を守る会』という有機食材の宅配をお願いしていました。
上の子のおやつもお惣菜も安心して食べられるものが届くのに感動! オーストラリアでは餃子を食べようと思ったら、皮から手作りしているので、なかなか気軽には作れず・・・でもお味噌も納豆も自分で作るようになったので、料理の腕は上がりました(笑)」
「親子連れで参加できる無料イベントが豊富な点。里帰り出産していたとき、地元の商業施設ではしょっちゅう親子イベントが開催されていました。
たいてい無料ないし数百円程度で参加できて、上の娘は楽しい思い出ばかりできたようです。
基本的にオーストラリアはなんでも有料なので、日本は企業の広告費用でいろんなイベントが主催されていてすごいなぁと思いました」
「シドニーの保育園は、1日120AUD~260AUD(約9500円~2万円)ほどかかります。1週間ではなく、1日です。
日本の感覚からすると驚くほど高いと思うのですが、育児にお金がかかるのはある程度しかたないと、みんな割り切っています(政府から年間7500AUDまで、50%の補助金はあり)。そういった背景もあって、年子のお子さんがいる家庭や三人以上お子さんがいるところは、保育園に預けるよりもオーペア(学生さん)に住み込みでお世話をお願いしていることが多いです」
「子育てに『絶対正しい』はありません。上の子を育てたときは、布おむつ、完全母乳、泣いたらすぐ抱っこ=一日中抱っこかおんぶで過ごしていて、子育てしかしていない気がしました。
それはそれで楽しかったのですが、今二人目をかなり手抜きで育てている中、それでも元気に笑顔で育っている姿を見ると、母親が楽しんで子育てすることこそが一番大事なんじゃないかな、と思うようになりました。
いろんな価値観、文化背景のある家族が集まっている国で育っているので、自分なりの譲れない軸を持つことも大事だと思います。
我が家で大切にしていることは、食事と言葉づかい。毎週家族でオーガニックマーケットに買い物に行って、お味噌や納豆は手作りです。餃子や肉まんも皮から、家族で作ります。作る過程も子どもたちに楽しんで欲しいので。
言葉に関しては日本語も英語も両方磨いていきたいので、読書は欠かせません。
絵本クラブに入って絵本をたくさん借りて読んだり、月に一度は日本の祖父母に手紙を書いたり、絵日記を書いたりすることで表現力を深めるように心掛けています」
日本と海外の子育ての違い【オーストラリア編】、いかがでしたでしょうか。
「子育ては一人で抱え込まないで」とはよく聞く言葉ですが、実際サービスとして子育ての協力者がいるのが当たり前の環境、少しうらやましいですね。
一方で、「日本の子どもは自由度が高い」という視点も新鮮でした。その自由さがこれからも失われないくらい、どうか平和でありますように。
参考
オーストラリア留学センター
日豪プレス
17/11/10
17/05/15
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世界の子育てをのぞいてみれば、日々の子育てに思わぬヒントをもらえるかもしれません。
「所変われば品変わる」というように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外から見ると驚かれたり、うらやましがられたり。
そんな日本と海外の子育ての違いについて、海外在住のママに取材しました!
今回取材に協力してくれたのは?
オーストラリア・シドニー在住の國田かおるさん(37歳)。
ご主人のひであきさん(37歳・日本人)、娘のゆみちゃん(6歳)、息子のけいくん(7か月)の四人家族です。
「2011年からオーストラリアに住んでいます。
元々主人が永住権を持っていて、維持するためにいずれは移住する予定でした。
3.11をきっかけに引っ越しが早まりましたが、今ではここでの生活が落ち着いてきました。
ゆみは現地の小学校のキンディ(日本でいう幼稚園の年長さんで、小学校に付属しています)、けいは私の働いている保育園に通っています。
家の中では基本的に日本語、外では英語です。
ゆみは完全なバイリンガルで、話すのは日本語、読み書きは英語の方が得意のようです。一応日本語のひらがな、カタカナ、漢字100文字程度とことわざ、慣用句は覚えています。けいはまだ話せません」
海外から見た日本の子育て「ここが不思議!」
ほとんどママ一人で育児をしている
「オーストラリアのシドニーでは、子育てに外部の力を借りるのが当たり前。
居住空間が異なる点もありますが、オーペア(海外から長期滞在で来ている学生など)に、住むところと食事を提供する代わりに、子どもの世話を週20時間程度お願いする人もいます。
睡眠トレーニング(日本で言う「ねんねトレーニング」「ねんトレ」)をするために専門家に泊まり込みで来てもらうことも。
一泊1000AUD(約8万円)で、最低2泊からのサービスなので、一般的とは言えませんが、結構使っている人がいます(笑)。
出産後に行く育児相談所(月齢に合わせて発達の度合いを見てもらう)では、「何はさておき、クリーナー(お掃除をしてくれる人)を雇いなさい!」と言われます。
お母さんは疲れているので、掃除に時間をかけるべきではない・・・というわけで、たいていの人はお掃除をお願いしています。
週に一度から二週間に一度、掃除機とモップがけがメインですが、頼めばシーツの交換もしてくれます。
他にも、お料理のお届けや食材買い物代行、子どもの誕生日をプロデュースしてくれる人など、実にさまざま。
アイロンがけをしてくれるサービスもありますよ。
確かシャツ一枚3AUDくらいでしょうか。一週間分まとめて預けて、週明けにお届け、みたいな感じです。
こちらの人、アイロン苦手みたいです(笑)。
こういったサービスは友達からプレンゼントされることもあるみたいです。
産後にもらったもので何が嬉しかった、と聞くと『クリーナー三か月!』と答えるママが結構います」
ママ友グループやいじめに悩む人がいる
「日本では、ママ友付き合いの大変さを聞くことも少なくありません。
もちろん、オーストラリアにもいろいろなママがいます。ヘリコプターママと呼ばれる過干渉ママもいれば、タイガーママと呼ばれる教育ママもいるし、フリーレンジママと呼ばれる放任主義ママもいる。
でも子育ての差をお互いに認め合い、割り切って付き合っています。グループ内で子育て方針が違うからと言って孤立もしないし、奇異な目でも見られません。
むしろ子どもが素直に育っている場合、コツを聞かれます(笑)。
私の周りでは、派閥はあまりないですね。
集まりも強制的なものはないですし。子どもの誕生日パーティに呼ばれないときに初めて『あ、ハブられてる?』って感じることもあるみたいですが、別に特に騒ぎ立てることもないです。
母国語別のグループはあります。中国人とか韓国人が特に。
私は周りに日本人が少ないので、そういうグループには属せず、台湾人と韓国人のミックスのグループにいます。
みんな気にせず中国語を話している時もありますが、居心地がいいので困っていません(笑)」
周りの子と発達や成長を比べて不安になる
「オーストラリアのママたちは、離乳食やおむつ外しに対する構え方は、ゆるいです。
『そんなもの食べさせていいの!?』的なものを食べさせていたり、『まだおむつしているの?』という子がいたり。
こうしなければならないという発想があまりないので、みんな自由に過ごしています。
大きいサイズのオムツも普通に売っているし、チューブ入りの離乳食も手軽に買えるので、周囲からのプレッシャーが少ない中で育てられる感じがしています」
お弁当が豪華
「これは、不思議というか『助かった!』ということかもしれません。
オーストラリアで子育てしてよかったと思うこと、それはお弁当がめちゃくちゃシンプルで済むことです!
キンディでは、クランチ&シップ(授業中につまむおやつ)、リセス(休み時間)、ランチ(お昼)と3つの『お弁当』を持っていくのですが、うちなんて、クランチ&シップはバナナ、リセスはカットしたリンゴ、ニンジン、赤ピーマン。そしてランチはカマンベールチーズとハチミツのサンドイッチにブルーベリーを決まったように毎日持っていきます。
『飽きないの?』と聞いたら、夜ご飯が毎日違うから気にならないそうです。
もちろんリンゴはうさぎさんに切らずにそのままです! 最初の一か月は野菜の型抜きをしていましたが、そのままでいいと言われて楽な方に流されました。
日本で見られるようなキャラ弁を作れと言われても無理なので、助かっています(笑)」
進学の選択肢が狭い
「日本では基本的にほとんどの子どもが地元の小学校に進み、ごく一部お受験組がいるという感じですよね。
こちらでも、基本的には学区の公立学校に進む場合が多いのですが、子どもに合った学校を選びたい場合、選択肢はほかにもいろいろあります。
生まれた時から(妊娠中に性別が判明した時から)予約して入れる私立学校もありますし、モンテッソーリやシュタイナーといった教育方針の学校、バイリンガル教育をしているインターナショナルスクール(日本語、フランス語、ドイツ語、中国語などと英語の二か国)、そもそも学校に行かないホームスクールなどなど。
グラマースクールと呼ばれているところのみ学力試験がありますが、それ以外は面接のみで試験はありません。
基本的にどの学校も親が送り迎えすることが原則ですが、入りたい学校に入れるのは子どもにとっていいなぁと思うことがあります。
学校のために引っ越しをする人が結構いて、不動産を買うときも『○○学校に近いです』ということが決め手のひとつになることもあります」
海外から見た日本の子育て「ここがうらやましい!」
子どもたちが自由!
「小学校一年生から、一人で歩いて学校に行くという話をシドニーですると、みんな『ありえない!』と口をそろえて言います。
こちらは原則として12歳までは親がいない状態でお留守番をさせることもできません。
子どもをお留守番させる時はシッターさんにお願いするのが当たり前なので、鍵っ子という概念がなく、そういう点で不自由を感じることがあります。
たまに日本に帰って小学生の子が電車に乗っているのを見ると、保護者がいないかつい確認してしまいますが、一人で通学している子もいるんですよね。
それだけ安全だということでしょうか。そもそもシドニーの場合公共交通機関だけで帰宅できる家が少ないので、子どもが一人で移動するということは稀です」
日本の通販は最高!
「欲しいものが正確な時間帯に届く! 日本の通販は最高です(笑)!
こちらでは品ぞろえが薄い上にネットで注文しても届くのに10日間くらいかかるのは当たり前。
送料も高いし、買い物は結構不便です。物も『バルク売り(まとめ売り)』が基本なので、台所にはパントリースペースという食材をしまう棚があることが多いです」
中食が豊富!
「日本は中食(調理済み食品を自宅で食べること)が豊富ですよね。
第二子出産時に一時帰国していたのですが、『大地を守る会』という有機食材の宅配をお願いしていました。
上の子のおやつもお惣菜も安心して食べられるものが届くのに感動! オーストラリアでは餃子を食べようと思ったら、皮から手作りしているので、なかなか気軽には作れず・・・でもお味噌も納豆も自分で作るようになったので、料理の腕は上がりました(笑)」
親子で楽しめる無料イベントが豊富
「親子連れで参加できる無料イベントが豊富な点。里帰り出産していたとき、地元の商業施設ではしょっちゅう親子イベントが開催されていました。
たいてい無料ないし数百円程度で参加できて、上の娘は楽しい思い出ばかりできたようです。
基本的にオーストラリアはなんでも有料なので、日本は企業の広告費用でいろんなイベントが主催されていてすごいなぁと思いました」
保育料が安い
「シドニーの保育園は、1日120AUD~260AUD(約9500円~2万円)ほどかかります。1週間ではなく、1日です。
日本の感覚からすると驚くほど高いと思うのですが、育児にお金がかかるのはある程度しかたないと、みんな割り切っています(政府から年間7500AUDまで、50%の補助金はあり)。そういった背景もあって、年子のお子さんがいる家庭や三人以上お子さんがいるところは、保育園に預けるよりもオーペア(学生さん)に住み込みでお世話をお願いしていることが多いです」
日本の子育てママさんたちに伝えたいことは?
「子育てに『絶対正しい』はありません。上の子を育てたときは、布おむつ、完全母乳、泣いたらすぐ抱っこ=一日中抱っこかおんぶで過ごしていて、子育てしかしていない気がしました。
それはそれで楽しかったのですが、今二人目をかなり手抜きで育てている中、それでも元気に笑顔で育っている姿を見ると、母親が楽しんで子育てすることこそが一番大事なんじゃないかな、と思うようになりました。
いろんな価値観、文化背景のある家族が集まっている国で育っているので、自分なりの譲れない軸を持つことも大事だと思います。
我が家で大切にしていることは、食事と言葉づかい。毎週家族でオーガニックマーケットに買い物に行って、お味噌や納豆は手作りです。餃子や肉まんも皮から、家族で作ります。作る過程も子どもたちに楽しんで欲しいので。
言葉に関しては日本語も英語も両方磨いていきたいので、読書は欠かせません。
絵本クラブに入って絵本をたくさん借りて読んだり、月に一度は日本の祖父母に手紙を書いたり、絵日記を書いたりすることで表現力を深めるように心掛けています」
まとめ
日本と海外の子育ての違い【オーストラリア編】、いかがでしたでしょうか。
「子育ては一人で抱え込まないで」とはよく聞く言葉ですが、実際サービスとして子育ての協力者がいるのが当たり前の環境、少しうらやましいですね。
一方で、「日本の子どもは自由度が高い」という視点も新鮮でした。その自由さがこれからも失われないくらい、どうか平和でありますように。
参考
オーストラリア留学センター
日豪プレス