「産後の肥立ち」って? 肥立ちを良くする3つのポイント
新たな命を育む約10ヶ月の間、お母さんの身体にはさまざまな変化がありました。
出産後、お母さんの身体が妊娠前の状態に戻るためのおよそ6~8週間の間を産褥期と呼びます。
また、産褥期の回復が順調なことを「産後の肥立ちが良い」、なかなか体調が戻らないことを「産後の肥立ちが悪い」とも言いますよね。
今回は、「産後の肥立ち」を良くするためのポイントをご紹介します。
長い時間をかけて変化しながら赤ちゃんを育てた体は、「出産」を機に再び妊娠前の状態に戻ろうとします。
その際、お母さんの身体に不調が出てしまうことも少なくありません。
産褥期のお母さんに起こりやすい不調は以下のようなものです。
赤ちゃんを育てるために大きくなった子宮の収縮が上手くいかず、悪露が長く続いている状態。子宮や産道が開いたままだと細菌に感染しやすく、「産褥熱」を長引かせる原因にもなってしまいます。
胸にしこりができ、痛みや発熱などの症状が現れる乳腺炎。
母乳が詰まることで起こる「急性うっ滞乳腺炎」と、細菌が入り込むことで起こる「化膿性乳腺炎」の2種類があります。
育児へのプレッシャーや不安がストレスとなり、気分が落ち込んだり食欲不振になったりしてしまう状態です。不眠やイライラなど、起こる症状はさまざまです。
その他にも、出産時の骨盤の歪みによる尿漏れや腰痛など、産褥期のお母さんを悩ませる不調は数多くあります。
産後の肥立ちを良くし、体の回復を助けるためには十分な休息がなによりも重要です。
以下の3つのポイントを意識し、無理せず体を休ませてあげてくださいね。
赤ちゃんへの授乳によって不足しがちなカルシウムや、骨・筋肉のもととなるタンパク質、血液を作るために欠かせない鉄分などを意識して摂りましょう。
また、授乳期間は水分不足になりやすいため、食事に汁物を取り入れ、暖かい飲み物で体を温めながら水分補給をすることも忘れないでください。
小さな赤ちゃんを育てるということは、とても神経を使います。昼夜問わずつきっきりでお世話をするため、寝不足になってしまうお母さんも多いです。
赤ちゃんが眠っている時は一緒に横になるなどして、お母さんもしっかりと体を休ませるようにしましょう。
実家に里帰りして母親の手を借りる、家事を夫に手伝ってもらうなどして、1人ですべてを抱え込んでしまわないようにしましょう。産後うつを引き起こす原因になってしまいます。家族が忙しい場合はヘルパーさんをお願いするなど、無理をしないことが大切です。
産褥期は、身体が回復するまでの不安定な時期でもあり、さらに慣れない育児に追われる時期でもあります。
なによりも産後の肥立ちを良くすることを優先し、家族のサポートを得ながらしっかりと休息をとるようにしてくださいね。
17/11/10
17/05/15
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新たな命を育む約10ヶ月の間、お母さんの身体にはさまざまな変化がありました。
出産後、お母さんの身体が妊娠前の状態に戻るためのおよそ6~8週間の間を産褥期と呼びます。
また、産褥期の回復が順調なことを「産後の肥立ちが良い」、なかなか体調が戻らないことを「産後の肥立ちが悪い」とも言いますよね。
今回は、「産後の肥立ち」を良くするためのポイントをご紹介します。
産褥期に起こりやすい不調って?
長い時間をかけて変化しながら赤ちゃんを育てた体は、「出産」を機に再び妊娠前の状態に戻ろうとします。
その際、お母さんの身体に不調が出てしまうことも少なくありません。
産褥期のお母さんに起こりやすい不調は以下のようなものです。
子宮復古不全
赤ちゃんを育てるために大きくなった子宮の収縮が上手くいかず、悪露が長く続いている状態。子宮や産道が開いたままだと細菌に感染しやすく、「産褥熱」を長引かせる原因にもなってしまいます。
乳腺炎
胸にしこりができ、痛みや発熱などの症状が現れる乳腺炎。
母乳が詰まることで起こる「急性うっ滞乳腺炎」と、細菌が入り込むことで起こる「化膿性乳腺炎」の2種類があります。
産後うつ
育児へのプレッシャーや不安がストレスとなり、気分が落ち込んだり食欲不振になったりしてしまう状態です。不眠やイライラなど、起こる症状はさまざまです。
その他にも、出産時の骨盤の歪みによる尿漏れや腰痛など、産褥期のお母さんを悩ませる不調は数多くあります。
産後の肥立ちを良くするポイント
産後の肥立ちを良くし、体の回復を助けるためには十分な休息がなによりも重要です。
以下の3つのポイントを意識し、無理せず体を休ませてあげてくださいね。
栄養バランスの良い食事を
赤ちゃんへの授乳によって不足しがちなカルシウムや、骨・筋肉のもととなるタンパク質、血液を作るために欠かせない鉄分などを意識して摂りましょう。
また、授乳期間は水分不足になりやすいため、食事に汁物を取り入れ、暖かい飲み物で体を温めながら水分補給をすることも忘れないでください。
横になって安静にすごす
小さな赤ちゃんを育てるということは、とても神経を使います。昼夜問わずつきっきりでお世話をするため、寝不足になってしまうお母さんも多いです。
赤ちゃんが眠っている時は一緒に横になるなどして、お母さんもしっかりと体を休ませるようにしましょう。
周囲に存分に甘える
実家に里帰りして母親の手を借りる、家事を夫に手伝ってもらうなどして、1人ですべてを抱え込んでしまわないようにしましょう。産後うつを引き起こす原因になってしまいます。家族が忙しい場合はヘルパーさんをお願いするなど、無理をしないことが大切です。
産褥期は、身体が回復するまでの不安定な時期でもあり、さらに慣れない育児に追われる時期でもあります。
なによりも産後の肥立ちを良くすることを優先し、家族のサポートを得ながらしっかりと休息をとるようにしてくださいね。