知っておきたい!赤ちゃんの鼻水ケア

株式会社 ニコ・ワークス

知っておきたい!赤ちゃんの鼻水ケア

2015/09/01 知っておきたい!赤ちゃんの鼻水ケア

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赤ちゃんの鼻水・鼻づまりには、ママならみんな苦労されているのではないでしょうか。

「うまく呼吸が出来なくて寝つけない」、「鼻がつまっておっぱいがうまく飲めない」、「吸引がうまく出来ない」・・・

そんな赤ちゃんとママを困らせる鼻水ですが、放っておくと深刻な病気になってしまうこともありますので、今回は鼻水吸引(ナーザルケア)についてご紹介します。

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いろいろな病気を引き起こす、『鼻水』

鼻水は、さまざまな病気を引き起こす、本当はとても怖いものです。

たいしたことはないと放っておくと、深刻な病気になったり、重症化してしまう事もあります。

なぜ鼻水を吸引しなければならないのか、どのようにして吸引すればいいのかをご紹介します。

何故、鼻水を吸引しなくてはいけないのでしょうか?

(その1)鼻水が中耳炎の原因になるから

赤ちゃんは自分で鼻がかめません。そのため、お母さんが鼻水を吸引しなくてはいけませんが上手に吸引できないこともしばしば。しかし、そのまま放置すると、耳に流れて中耳炎の原因になってしまうことがあるのです。

鼻と耳は「耳管」という管でつながっています。子どもの耳管は大人の耳管に比べ、短く水平になっているため、鼻水が耳に流れ込みやすくなっています。また、鼻水には細菌やウイルスが含まれているため、それが原因となって中耳で炎症を起こし、中耳炎を発症します。

(その2)ネバネバの鼻水がのどに流れると咳や痰になるから

ネバネバの鼻水がのどに流れる症状を後鼻漏といいますが、流れた鼻水が咳や痰の原因になり、気管支炎や喘息、肺炎などを引き起こすことがあります。これらの病気は子どもにとって大変負担が大きく危険ですのでその原因となる咳や痰を防ぐ必要があります。そのため、後鼻漏にならないよう奥の鼻水を吸引する必要があります。

(その3)口呼吸になり、雑菌やウィルスが体内に侵入しやすくなるから

鼻呼吸では、吸った空気が鼻腔を通る間に雑菌が取り除かれて適度な湿り気が与えられるため、雑菌やウィルスが体内に侵入しにくくなっています。しかし、鼻水で鼻がつまると口呼吸になるため、雑菌やウイルスが直接気管を通って体内に取り込まれるリスクが高くなり、アレルゲンへの反応も強くなってしまいます。

(その4)健康面でのメリットが多い

〇 呼吸がしやすくなる

〇 ミルクが飲みやすくなり、多く飲めるようになる

〇 寝つきが良くなる

など、たくさんのメリットがある。

このように、鼻水吸引(ナーザルケア)は赤ちゃんの健康のために必要不可欠なのです。

どのように吸引すればいいの?

赤ちゃんの鼻水を吸引する方法は、主に二つあります。

病院で吸引してもらう

耳鼻科の先生に吸引してもらう方法です。病院の先生なので適切な処置を受ける事ができます。

しかし、

〇 通院に時間がかかる

〇 診察までの待ち時間が長い

〇 交通費がかかる

通い続けるとお母さんに負担がかかるうえ、せっかく病院で吸引してもらっても家に帰るとまた鼻水が出ている、といったことになりがちです。

家庭で鼻水吸引器を使う

WEBやベビー量販店、ドラッグストア等で販売されている鼻水吸引器を使う方法です。鼻水対策にはこまめな吸引が最も重要なので、家庭での処置は必須といえます。

口で吸うタイプの吸引器が一般的ですが、

〇 肺活量が足りず、うまく吸えない。

〇 鼻水はウイルスや細菌を多く含むため、お母さんに風邪がうつる場合がある。

など、お母さんに負担がかかるケースが多いようです。

今は、便利な電動タイプの鼻水吸引器があり、そちらが人気を集めています。パワフルな吸引力でしっかりと吸引でき、風邪がうつる事もありません。口で吸うタイプの吸引器に比べて価格が高くなりますが、赤ちゃんが快適に過ごす事ができ、鼻水吸引の苦労や通院の負担が軽減される事も期待できるため、納得できる価格かもしれません。

以上二つの方法がありますが、

病院の先生に吸引してもらい、家庭でもお母さんがこまめに吸引してあげる、これが最も理想的な鼻水吸引(ナーザルケア)といえます。

鼻水吸引のコツは?

鼻水吸引器を使ってもなかなかうまく吸引できないという親御さんはたくさんいらっしゃいます。

少しの工夫で鼻水が吸い取りやすくなる、そんな鼻水吸引のコツをお伝えします。

蒸しタオルを鼻に押し当てる(※ヤケドにご注意ください)と、鼻水が柔らかくなって吸引しやすくなります。また、温かいご飯を食べた後やお風呂の後なども同様の効果が得られます。
水500mlに重層2.5gと食塩5gを混ぜたものを点鼻容器に入れ、2~3滴を鼻に入れます。その後しばらく時間を置くと、鼻水の粘り気が弱くなって吸引しやすくなります。
鼻水吸引器を使っている場合は、鼻に入れているノズルをぐるぐる回して、差し込む角度を変えてみましょう。鼻水がズボッと吸えるポイントが見つかるはずです。しかし、強く差し込みすぎて粘膜を傷つけないよう注意が必要です。

以上のコツで、ずっと鼻水が吸いやすくなるはずです。

たかが鼻水、されど鼻水です。赤ちゃんの健やかな成長のためにも、毎日こまめにしっかりと鼻水吸引(ナーザルケア)をしましょう。

協力:シースター株式会社

 

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