早すぎても遅すぎてもNG!おしゃぶりは何歳まで?

株式会社 ニコ・ワークス

早すぎても遅すぎてもNG!おしゃぶりは何歳まで?

2014/08/25 早すぎても遅すぎてもNG!おしゃぶりは何歳まで?

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ぐずって泣いてしまう赤ちゃんをあやしつけるためのアイテムとして定番なのが『おしゃぶり』です。おしゃぶりは赤ちゃんのトレードマークとも言えるものですが、実際何歳くらいまで与えておいても大丈夫なのかをご存知ですか? 近年ではおしゃぶりを与えることの是非で意見が分かれている現状もあり、悩んでしまうお母さんも多いのではないでしょうか。今回はそんな『おしゃぶり』について考えてみましょう。

 

 おしゃぶりは2歳頃まで

「おしゃぶりを何歳まで与えるか?」これに対しては様々な意見がありますが、現在は『おしゃぶりは2歳頃まで、遅くとも2歳半には使用をやめた方が良い』という意見が定着しつつあります。その理由には以下のようなものがあげられています。

 

歯並びや噛み合わせが心配

日本小児科学会や日本小児歯科学会などの会員でつくられている検討委員会によると、おしゃぶりを長期間使用させると歯の噛み合わせに悪影響とされています。

また、歯並びにも影響を与え、おしゃぶりを長期使用していた子どもはそうでない子どもよりも開咬(奥歯を噛みあわせても前歯が噛み合わずに隙間があいてしまう状態)になりやすいというデータもあります。

参考:日本小児歯科学会

 

2歳半~3歳で乳臼歯が生え揃う

そもそもおしゃぶりを使用している子どもは、使用していない子どもと比較してみると、上顎前突や開咬の発現率が高くなっています。この傾向は1歳半~2歳の間でも見られますが、その時点でおしゃぶりの使用をやめた場合には噛み合わせの異常は比較的改善が楽とされています。しかし、乳臼歯が生え揃ってくる2歳半~3歳過ぎても使用していた場合、噛み合わせの異常が長期的に残ってしまいます。そのため、小児歯科の先生は乳臼歯が生え揃う前の2歳頃まででやめることを推奨しているのです。

 

自分で声を出せない

おしゃぶりを口にしている時間が長ければ長いほど、それが習慣化してしまいます。この状態では親からの声かけに対して自分で反応を示し、声を出す事ができませんよね。親とのコミュニケーションから学習したり脳が発達したりする期間に声を出してやりとり出来なくなるのは発育の妨げになるという指摘もあります。言葉でコミュニケーションが取れるようになる2歳~3歳前にはおしゃぶりの使用は徐々に控えた方が良いでしょう。

 

おしゃぶりのQ&A

 

おしゃぶりはいつ頃から?

そもそも赤ちゃんがおしゃぶりを吸うのは「吸啜反射」という本能的な働きによるものです。これは生後お乳を飲むために必要な本能であり、「吸う」事で不安を解消させる作用もあります。しかし月齢が低い赤ちゃんで、母乳を上手に吸えるようになる前はおしゃぶりを使わない方が無難です。赤ちゃんがお母さんの乳頭と勘違いしてしまい、楽に吸えるおしゃぶりを好んで母乳を吸わなくなってしまう可能性があるからです。

 

素材は?

おしゃぶりの素材は一般的に天然ゴム製とシリコンゴム製があります。

天然ゴムは柔らかく、乳首に近いとされていますが、劣化が早いので小まめな買い替えが必要です。シリコンゴム製は天然ゴムよりも固く丈夫に作られています。扱いが楽なため、最近はこちらを選ぶお母さんが増えているようです。

また、使い慣れた哺乳瓶と同じ形やメーカーのものにすると赤ちゃんも違和感なくつけられます。

 

消毒の頻度は?

おしゃぶりの消毒方法は主に3つあります。煮沸、電子レンジ、薬液です。商品により消毒方法が異なる場合がありますので、おしゃぶり購入時にしっかり確認するようにしましょう。

消毒頻度としては、病気に対する抵抗力がない3~4ヶ月くらいまでは一日一回は消毒するようにしましょう。その他、使用するたびに水洗いしておくのも大切です。

生後半年くらい経ち、おもちゃなどを頻繁に舐めるようになってからは毎日の消毒は必要ありません。しかし水洗いをして清潔に保つことは心がけましょう。

 

おしゃぶりは離れさせる方法は?

基本的には、少し長い目で見て徐々に使用頻度を落としていくと次第に全く必要でなくなる場合が多いです。1歳過ぎたら、おしゃぶりフォルダーを外し常時使用出来ないようにします。言葉を覚えるくらいになってもおしゃぶり離れ出来ない場合は「おしゃぶりは赤ちゃんがするもので、お兄ちゃんお姉ちゃんが使うものじゃないよ」と伝え、子供自身に恥ずかしい事だと意識させるのも効果的です。

 

赤ちゃんの寝付きを良くしたり、泣き止んでくれたりと、お母さんにとってもお助けアイテムであるおしゃぶり、正しい知識で、上手に使用しましょう。


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