男の子の育て方 女の子の育て方 (1/3)

株式会社 ニコ・ワークス

男の子の育て方 女の子の育て方 (1/3)

2017/02/22 男の子の育て方 女の子の育て方 (1/3)

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※当記事はフリーマガジンbabyco vol.31特集『男の子の育て方 女の子の育て方』の転載記事となります。

 

男の子の育て方・女の子の育て方(2/3)

男の子の育て方・女の子の育て方(3/3)

 

 

男の子の特徴

活動性が高くて落ち着きがなく、知的な刺激を求めます。

先輩ママのイメージ

・筋肉質

・泣き声も大きい

・はいはいも高速!後を追うのが大変

・甘えん坊

・ママは体力勝負

 

女の子の特徴

男の子と比べると性格が穏やかで優しくて育てやすい。

先輩ママのイメージ

・体がやわらかい

・泣き声がかん高い

・身体がちっちゃめ

・おしゃまで早熱

・面倒見がいい

 

 

>身長や体重の違いがあるのは、母子手帳を見てもわかるのですが、乳児期の男の子と女の子の性格的にも違いはあるのでしょうか。

諸富:もちろんあります。

男の子の方が活動性が高くて落ち着きがなく、知的な刺激を求めますよね。

 

一方女の子のほうは大人しくて育てやすい…もっというと、ママのお腹の中にいる時から男の子は元気いっぱいで、女の子は大人しいと言えます。

 

>男の子を持っている読者ママからも「とにかく体力勝負!」という声が多いですね。

それに比べて女の子は、ママの言うこともよく聞くと(笑)。

諸富:男の子はこれから成長するにつれ、手がかかってきて、ママも「キ~っ」となってしまうような出来事が起こると思いますし、正直、男の子はママにとっての「悩みのタネ」で、女の子よりも育てにくいことをママたちは感じていると思います。

 

でも、女の子には女の子の、男の子には男の子の良さがちゃんとあるので性別は関係ありません。

 

>男の子はこう育てるのがいい、というのはありますか?

諸富:男の子の場合は、0~6歳の時期に愛情を惜しみなく注ぐことです。

 

愛情をたっぷり受けた男の子は、「ぼくは愛されている。大切にされているんだ」と実感し、たとえ失敗しても「大丈夫!」と大きな自信を持つことができるようになります。

 

>女の子はどう育てるのが、よりいいですか?

諸富:女の子は、同性であるママをお手本にして生きています。

 

0歳の頃はまだ見えてないかもしれませんが、2歳半や3歳くらいになって自我が芽生えてくる頃から少しずつマネをし始めるでしょう。

 

そのときに、ママ自身がいつもハッピーでいると、その娘にハッピーが伝わって、しあわせな人生を送ることができます。

 

そしてやっぱり、たっぷりの愛情を注ぐことです。

これは、男女の性別ではなく、0~6歳の時期の子ども全員に当てはまります。

 

>なぜ、乳幼児期に愛情を注ぐのが重要なんですか?

諸富:それは、0~6歳(乳幼児期)が心の土台づくりとなる最も重要な時期だからです。

 

人生における基本的な考え方や安心感、信頼感などを育てていく時期ですね。

 

ですので、この時期の心の土台づくりに失敗すると、将来、普通の感覚ではやらないような問題を起こしたり、気持ちが落ち込みやすくなったりなどのリスクが生じる可能性があります。

 

人生の全体を大きく揺るがしてしまうような時期、それがこの時期です。

 

>愛情を注いでいると、そのリスクもなくなるんですか?

諸富:そうですね。もっというと、単にリスクがないだけでなく「前向きに生きる力」、多少失敗しても「大丈夫と思える力」。こういう心の土台となる力がつくられるのがこの時期です。

 

今の時代、社会に出てもいろいろな厳しい環境があります。

 

まじめに勤務していればどんどん昇進するなんていう時代ではありません。

そのなかで、何度もへこたれそうになったり、ギブアップしたくなる時期がありますよね。

 

学校に落ちてしまうとか、部活でレギュラーになれないとか、就職で失敗するとか、結婚すると思ってた人に急に別れを告げられるとか…20代くらいでも大きな試練ができますよね。

 

そのとき、もうちょっと頑張ろうと思えるのか、それとももうダメだと諦めてしまうのか。

その粘りやふんばりができるかできないかで、人生って大きく分かれるんですよ。

 

その分かれ道が何で分かれるかというと、これが0~6歳のときの心の土台。何が起きてもこわれない心があるとふんばれる。ところが土台が脆弱だとポキっと折れてしまう。

 

>土台とは、強い気持ちをつくるということなんですか?

諸富:多少のことではポキリと折れない柔軟性のある心を育てるということです。

 

たとえば、就活を一生懸命やるけれども面接に来れなかったとか、授業ではいつも一番前の席にいるけれども試験になると休むとか。

 

つまり、最後のところで踏ん張れないという子なんですが、そういう子たちとカウンセリングをしていると、0~6歳の時期にお母さんから十分に愛された経験が少なかったり無かったりするんです。

 

お母さんとの楽しい思い出がないというんです。

 

>土壇場で頑張れないとか、最終的に残念になるケースって、元々の性格かと思っていました。

諸富:それは性格だけによるのではなく、心の土台ができているかいないかによるんです。

大事な土台がないと、自分ではどうしようもないんですね。

 

いくら前向きになろうとしても、どこかですべっちゃう。これは本人ではどうしようもできないことだったりします。

 

>愛情はどう表現するのがいいんですか?

諸富:まずは、愛しているとことばで伝えてください。

 

心で思っているだけでは意味がありません。

「愛している」とどんどん言葉で言いましょう。

 

それから、だっこしたりタッチしたり、たくさんスキンシップを行ってください。心から抱きしめたり、ぎゅっとしたり、ほっぺにチュッとキスしたり、とにかく、6歳までは、めちゃくちゃ親ばかになって子どもにベタベタするのがイチバンです。

 

>だっこばかりしていると、甘やかしていると思うパパやママもいるかもしれませんね。

諸富:甘やかし過ぎると良くないのでは…という心配は、0~6歳の時期にはいりません。ぎゃくに、しつけといって厳しすぎる方が大問題です。

 

男の子の育て方・女の子の育て方(2/3)

男の子の育て方・女の子の育て方(3/3)

 


諸富祥彦/教育学博士

1963年福岡県生まれ。1986年筑波大学人間学類、1992年同大学院博士課程修了。

英国イーストアングリア大学、米国トランスパーソナル心理学研究所客員研究員、千葉大学教育学部講師、助教授(11年)を経て、現在、明治大学文学部教授。

臨床心理士、上級教育カウンセラー、学会認定カウンセラーなどの資格を持つ。

著書「男の子の育て方」「女の子の育て方」「ひとり親の子育て」「ひとりっ子の育て方」(WAVE出版)、「子育ての教科書」(幻冬舎)、「「子どもにどう言えばいいか」わからない時に読む本」(青春出版社)ほか多数。

出演番組「エデュカチオ」「NHK時論公論」(いじめ)(モンスターペアレント)「あさイチ」(NHK 特集 結婚・婚育)「100分de名著 フランクル」(NHK Eテレ)

「NHKラジオ こころを読む 生きがい発見の心理学」(半年間)

「Rの法則」(友達とのトラブル解決法)(NHK Eテレ)ほか

【公式ホームページ】http://morotomi.net/

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