赤ちゃんとことば(1/3)
ことばは、私たちが生活するうえで、とても重要なものです。
よく、「ことばは、コミュニケーションツール」と言われますが、道具として存在するだけではありません。
まず、モノゴトの名前や状態を知るときにもなくてはなりません。
例えば、ボールを見て「まるい」「はずむ」「なげる」「やわらかい」「あそぶもの」など、そのものの名前をはじめ、
形状や感触を認識して確認をするのに必要です。また、「うれしい」「きもちいい」「きらい」「こわい」など、
自分の気持ちを目に見えるカタチにするためにも使用します。もちろん、相手に想いを伝えるためにも用いますが、
自分で何かを考えるときにも想いをことばにしますよね。
「これは どんな あじかな? あまい? からい?」…ことばでアレコレと思考をめぐらせて、想像力も育んでいきます。
もっというと、ことばはその人の生き方そのものでもあります。
お菓子を食べて「甘い」ということばを、強い口調で言うとどんな印象ですか?
「このお菓子は美味しくない」とか、「甘いせいで怒っている」ようにも思えますよね。
逆に、おっとりと「あま~い」と言えば?
こちらは、何だか「幸せな気持ちにさせてくれる味」のように思え、食べてみたくなります。
その人がどんなことばを選ぶのか、どんなふうに使うのか、そのことばを発する語気の強さや表情によって同じことばでも、印象がずいぶん変わるものです。
もともと、ことば自体に意味がありますが、その人なりによって新しい意味合いとして伝わることもあります。
語彙のゆたかな人の話って、聞いていても楽しいものですよね。
語彙を広げるためには、たくさんのことばと出会わなくてはなりませんから、その人は読書が好きな方かもしれませんね。
それからもうひとつ、ことばには、元気を与えたり癒したりする力があります。
落ち込んでいるときにパワーをくれることば、気分転換になることばetc.
家族だけではなく、友だちや、これから出会うすべての人と心を通わせるためにも必要なツール
赤ちゃんの周囲のモノごと、すべてを認識して理解するために言葉は不可欠です。
りんごという名前、赤いという色、まあるい形など。
相手と会話を交わすだけでなく、自分に問いをする時や
その答えを出す時にも言葉は重要です。
ケンカをしたとき、落ち込んだときなど、心を開かせたり、癒したりすることもできます。
ことばは単に記号ではなく、心に響くものなのです。
相手にも自分にも効果大の力!
ぜひ使っていきたいですね。
→赤ちゃんとことば(2/3)
→赤ちゃんとことば(3/3)
今回お話をお聞きしたのは
横山 洋子先生
千葉経済大学短期大学部子ども学科教授。
幼稚園教諭、小学校教諭を17年経験した後現職に。
主に、「言葉指導法」「ことば表現」「幼児理解」など乳幼児のことばについて指導しています。
著書に『子どもへのことばがけハンドブック』(ナツメ社)、『赤ちゃんの知能開発あそび』(ナイツ出版)、
『赤ちゃんの知能開発あそび』(共著・学研教育出版)ほか多数
17/11/10
17/05/15
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コトバのやくわり
ことばは、私たちが生活するうえで、とても重要なものです。
よく、「ことばは、コミュニケーションツール」と言われますが、道具として存在するだけではありません。
まず、モノゴトの名前や状態を知るときにもなくてはなりません。
例えば、ボールを見て「まるい」「はずむ」「なげる」「やわらかい」「あそぶもの」など、そのものの名前をはじめ、
形状や感触を認識して確認をするのに必要です。また、「うれしい」「きもちいい」「きらい」「こわい」など、
自分の気持ちを目に見えるカタチにするためにも使用します。もちろん、相手に想いを伝えるためにも用いますが、
自分で何かを考えるときにも想いをことばにしますよね。
「これは どんな あじかな? あまい? からい?」…ことばでアレコレと思考をめぐらせて、想像力も育んでいきます。
もっというと、ことばはその人の生き方そのものでもあります。
お菓子を食べて「甘い」ということばを、強い口調で言うとどんな印象ですか?
「このお菓子は美味しくない」とか、「甘いせいで怒っている」ようにも思えますよね。
逆に、おっとりと「あま~い」と言えば?
こちらは、何だか「幸せな気持ちにさせてくれる味」のように思え、食べてみたくなります。
その人がどんなことばを選ぶのか、どんなふうに使うのか、そのことばを発する語気の強さや表情によって同じことばでも、印象がずいぶん変わるものです。
もともと、ことば自体に意味がありますが、その人なりによって新しい意味合いとして伝わることもあります。
語彙のゆたかな人の話って、聞いていても楽しいものですよね。
語彙を広げるためには、たくさんのことばと出会わなくてはなりませんから、その人は読書が好きな方かもしれませんね。
それからもうひとつ、ことばには、元気を与えたり癒したりする力があります。
落ち込んでいるときにパワーをくれることば、気分転換になることばetc.
おしゃべりを楽しんだり、心を通わせるためのツール
家族だけではなく、友だちや、これから出会うすべての人と心を通わせるためにも必要なツール
モノの名前や状態を表現するもの
赤ちゃんの周囲のモノごと、すべてを認識して理解するために言葉は不可欠です。
りんごという名前、赤いという色、まあるい形など。
使える時に使うもの
相手と会話を交わすだけでなく、自分に問いをする時や
その答えを出す時にも言葉は重要です。
心に効果をもたらすもの
ケンカをしたとき、落ち込んだときなど、心を開かせたり、癒したりすることもできます。
ことばは単に記号ではなく、心に響くものなのです。
相手にも自分にも効果大の力!
ぜひ使っていきたいですね。
→赤ちゃんとことば(2/3)
→赤ちゃんとことば(3/3)
今回お話をお聞きしたのは
横山 洋子先生
千葉経済大学短期大学部子ども学科教授。
幼稚園教諭、小学校教諭を17年経験した後現職に。
主に、「言葉指導法」「ことば表現」「幼児理解」など乳幼児のことばについて指導しています。
著書に『子どもへのことばがけハンドブック』(ナツメ社)、『赤ちゃんの知能開発あそび』(ナイツ出版)、
『赤ちゃんの知能開発あそび』(共著・学研教育出版)ほか多数