海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【ミャンマー編】

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海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【ミャンマー編】

2017/09/19 海外から見た日本の子育て、ここが不思議!ここがうらやましい!【ミャンマー編】

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世界の子育てをのぞいてみれば、日々の子育てに思わぬヒントをもらえるかもしれません。

「所変われば品変わる」というように、日本では当たり前だと思っていたことが、海外から見ると驚かれたり、うらやましがられたり。そんな日本と海外の子育ての違いについて、海外在住のママに取材しました!

今回取材に協力してくれたのは?

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ヤンゴンから西へ車で5時間、ベンガル湾に面したグエサウンビーチ(C) Mie Tajima

 

ミャンマー在住の田島みえさん(43歳)。夫の秀さん(43歳)、長女の秀平くん(11歳)、長女のこはるちゃん(7歳)、次男の秀旺くん(5歳)の日本人5人家族です。

 

「夫の赴任でミャンマー在住歴3年3ヶ月です。

タイ・バンコク3年→フィリピン・マニラ2年→東京3年→ミャンマー・ヤンゴンと移り住んできました。

秀平とこはるはバンコク生まれ、秀旺は日本生まれです。

 

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バガンの漆塗り工房にて(C) Mie Tajima

 

ミャンマーに日本人学校はあるのか? とよく疑問に思われるのですが、意外にも!

世界の中で2番目に古い歴史を持つヤンゴン日本人学校があります。

 

幼稚園、小学校、中学校と同じ敷地同じ校舎で学びます。

ミャンマーの軍政から民政移管直後にヤンゴンへ渡航しましたが、2013年は全校児童・生徒(幼〜中)が約70名でしたが、2017年は3倍の約210名に増加中です。幼稚園は現在ウエイティングですぐに転入できません。

 

外国人(外資企業など)が急激に流入した影響でインターナショナルスクールも慢性的なウエイティング状態&学費高騰で、学齢期の子どもがいる家庭には厳しい状況。

 

バンコク生まれ、タイ・フィリピンで育った息子(秀平)は、3歳まではとっさに出る単語や数字、簡単な会話はタイ語と英語でしたが、日本で言語混乱期を経て3年間暮らすうちにやっと日本語での会話が日常になったため、ヤンゴンでは迷わず日本人学校へ。

こはるも同じ思いをさせたくないので日本人学校幼稚部へ(ミャンマーにある唯一の日本語幼稚園ですし)。

 

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インター幼稚園の学芸会、多国籍のお友達と歌って踊って楽しそう! 衣装は各家庭の自作品(C) Mie Tajima

 

日本生まれですが、1歳でミャンマーに行った末っ子の秀旺。

言葉も遅く日本語もままならなかったのですが、カエイインターナショナルプリスクールは理事長夫妻が日本人(元国連職員で退職後もミャンマーに長年住んで教育に尽力している)で、日本語・英語・ミャンマー語・フランス語の多言語保育だけれど喋るようになるというアドバイスのもと、2歳から通園。

助言通り、お友だちとのコミュニケーションの必要にかられて?か、日本語がぺらぺら出るようになり、英語の歌もお手のもの。その後4歳で日本人学校幼稚部へ入園しました。

 

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ヤンゴン日本人学校幼稚部の入園式。物資が揃わないので多くが先生の手作りで各所で温かみを感じます(C) Mie Tajima

 

家では完全に日本語のみの会話です。

住み込みのミャンマー人(少数民族カレン族)の夫婦と同居しているのですが、彼らは子どもには英語で話しかけていましたが、ミャンマー語で挨拶したり、遊んだりしていました。

互いの母国語でない英語より、ミャンマー語の単語を並べる(あちらも日本語の単語を覚えて使ってくれた)ほうが、文化を尊重しあってる感じがしてよかったですね」

 

海外から見た日本の子育て「ここが不思議!」

日常で民族衣装をほとんど着ない

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守衛のロマくんと一緒にペットの鶏・鴨・鳩に餌をあげたり世話をするのは子どもたちの日課(C) Mie Tajima

 

「日本では着物を日常的に着る人がほとんど見られなくなりましたが、ミャンマー人は今もロンジーと呼ばれる巻きスカートのような民族衣装を老若男女が日常生活で着用しています。

仏教への信仰心も厚く、休日はパゴダ(仏塔)に足を運び1日中そこで過ごすなど、ゆっくり時間が流れ、文化も継承しています」

 

テレビやゲームと関わる時間が長い

「日本では、テレビやスマホに子守をさせることを避難する声があがるくらい、子どもとテレビやゲームの関係が近いですよね。

 

ヤンゴンは森の中にある街で、緑がいっぱい。自然がいっぱい。

でもそれしかないので、子どもたちは緑の自然の中から遊びを見つけたり生み出したりして過ごします。

ネット事情も悪いので(2017年はだいぶ繋がる)、ゲームもネットもテレビも不要です」

 

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シュエダゴンパゴダがよく見える人民公園にて。日中40度でも元気に外遊び(C) Mie Tajima

 

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街のあちこちに大木がいっぱい。走って木登りが楽しい遊び(C) Mie Tajima

 

核家族が主流

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少数民族カレン族のメイドさんと守衛さんは夫婦。カレン正月にはみんなで民族衣装を来てお祝いします(C) Mie Tajima

「ミャンマーでは大家族が同居するのが普通です。

親戚一同で子どもを育てるのが当たり前なので、たとえば我が家に住み込みのメイドさんと守衛さんも、我が子のように子どもたちの世話や学びを担ってくれます」

 

民族意識を感じることが少ない

「こちらでは、いろいろな物事が、出身部族によって左右されることに驚きました。

少数民族が多数ある国家では、どの民族出身かで信仰も言語も違い、私たち日本人には理解できない部分での意識的争いがそこここであります。子どもたちもそれを感じるほどで戸惑いました」

 

海外から見た日本の子育て「ここがうらやましい!」

義務教育と安全な環境

「学校が整っていること(義務教育では学ぶ機会が平等に得られる)、安心安全な環境、ルールがありそれを多くの国民が理解して当たり前の意識として暮らしていること。

日本にいると普通のことかもしれませんが、一歩外に出ると、それはうらやましいことだと気づきます」

 

インフラが安定している

「私は昭和後期生まれですが、昭和初期のような暮らしぶりや街並みが現在進行中のヤンゴン。毎日のように停電・断水。雨が降れば冠水・洪水。

上下水道もなく自宅では井戸水を汲み上げていましたし、都市ガスもないので重いガスタンクを持って買いに行かねばなりません」

 

日本の子育てママさんたちに伝えたいことは?

「日本ではすべてが整っていて困ることなく生活できるので、誰の助けもいらないゆえ、周囲に無関心かも。

今住んでいるミャンマーのように、誰かの助けなくしては生きられない環境だと『手と手をとりあう』という、そんなことを大人も子どもも当たり前の感覚として身につけていくような気がします。

 

ミャンマーでは社会的な状況や安全面で、住み込みで(国籍も違う他人の)メイドさんと守衛さん夫婦と同居しており、生活面も精神面もサポートしてもらいました。

 

どの国にいても、どんな環境でも、育児していく過程で、ママやパパ、または夫婦だけでは乗り切れない壁もあるし、絶体絶命なピンチもあると思います。

 

“人の手を借りる”、これは子ども自身にもいい経験になると思います。

多くの人の温もりを感じながら育った記憶は何にも代え難いのではないでしょうか」

 

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いつか世界遺産に登録されると思える美しい仏塔が点在する古都バガンにて(C) Mie Tajima

 

まとめ

日本と海外の子育ての違い【ミャンマー編】、いかがでしたでしょうか。

 

たしかに「便利なこと」「何でもある」ことが必ずしも幸せとは限りませんよね。国が豊かになればなるほど問題になる「孤独」や「ストレス」と、不便だけれど親族や地域みんなで子育てをする安心感や温かさ。このシリーズでも数々の国で対比されてきた点ではありますが、改めて考えさせられるルポでした。

 

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